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出版社内容情報
古典小説×少女まんが=奇跡のコラボ!
パリ社交界のスキャンダルを描いたラクロの古典的名作『危険な関係』を、
この作品をこよなく愛する、さいとうちほが独自の解釈で完全コミカライズ!
「愛して、征服して、捨て去ること」
それは稀代のプレイボーイ、トリスタン・ド・ヴァルモン子爵にとって、
自由を唯一の友とする放蕩者(リベルタン)としての最高のプライド。
そんな彼の甘い罠の標的となったのは、
清純な美少女セシル、敬虔なトゥールベル法院長夫人、
そして盟友でもあるメルトイユ公爵夫人という、
年齢もタイプも異なる3人の女性たちだった。
しかしこの危険なゲームは、次第に彼自身にもその刃を向け始め…?
はたしてゲームの勝者は? そして真の勝利とは…?
男と女。愛と自由。欲望と純愛。
現代にも通じる普遍的なテーマが、新たな息吹とともに鮮やかに甦る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
20
全2巻読了。ヴァルモンとメルトイユ夫人との危険な恋のゲームに巻き込まれた初なセシル、敬虔貞淑な法院長夫人、騎士ダンスニー。しかしメルトイユ夫人の男性上位の社交界への逆襲に実はヴァルモンも彼女の駒の1つだったに過ぎず、悪女メルトイユとしての印象が残った。自由な恋愛を謳歌し相手がその気になったら捨て去るヴァルモンの恋愛も法院長夫人との出会いは彼に真の愛を与えたような気がする。かつて不誠実だったヴァルモンの赦しを乞いながらの最期が見所。そしてさいとう作ヴァルモンは恋愛に生きるイケメン子爵さま、麗しい!2016/09/22
S 2
15
案外悲劇でした。結局この危険なゲームでは誰一人として幸せにはなれなかったということなのでしょうか…しかし、あとがきによるともしかしたらヴァルモンのモデルになった人物がいるかもしれないのか…それはそれですごいな…2018/11/27
こいけ
9
ヴァルモンとメルトイユ夫人がどうなるのかすごくドキドキはらはらした最終巻だった。2巻という短い巻数だけど、あっという間に読了かつ濃かった。フランス貴族の世界って本当にすごいな。ヴァルモンは最後の最後に愛に生き、愛を知って去って逝った…悲しいけど、こうあることしかできなかった感じが切ない。でも、最後は自分の想いに気づくことができて幸せだったんじゃないのかな。メルトイユ夫人は幼いながらに社会の真実を知ってしまってある意味達観して生きていたのかもしれない。賢かった故に、現実の醜さを知り、賢い生き方を知ってしまい2016/02/07
getsuki
6
完結。誰もが不幸な結末になるのは予想していたが、あえて時代設定をフランス革命直前に持っていった事でより悲劇性が高まった感じがします。機会があれば原作にも挑戦したいなぁ。2015/08/18
イヌリン
5
やっぱり悲しい結末でした。絵がこの世界観に合ってました2014/03/24