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出版社内容情報
ドイツの男子高等学校の寮生活の中に起きた波紋は…。透きとおるような愛と友情を描いた感動の長編。
エーリクはユリスモールと同室になり彼の人となりを知るにつれ、彼に好意を持ち始めた。母を亡くし義理の父親が迎えに来た時、ユリスモールの信頼を得たいからとギムナジウムに残ったエーリクは素直な思いをそのままユリスモールにぶつけた。しかし、彼は心を閉じたまま、受け入れようとはしなかった。自分につきまとう、自殺したトーマの影に思い悩むエーリク。だがユリスモールの苦悩はエーリクの想像よりもさらに深いものだった。トーマやオスカー、そしてエーリクたち、自分に好意を持つものを拒絶せざるを得なかったユリスモールの心のうちには…。●収録作品 トーマの心臓/小夜の縫うゆかた/秋の旅/白い鳥になった少女/みつくにの娘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
14
やはり今も大好きな作品でした。コミックスを買いなおす程に、読み倒した遠い昔を思い出しました。2016/02/29
還暦院erk
13
蔵書再読。エーリクがトーマ母に結構残酷な言葉を残すが、エーリクはトーマではない「生の側の少年」なのだから仕方がないのだろう…しかしわたしはトーマ母の静かで深い悲しみに同調し過ぎて今もツライ。ユーリは独り悩む前にトーマ母と是非とも会って欲しかったなんて考えたりする。再読ではアンテ、レドヴィといった癖のある脇役にも愛らしさを感じた(例の八角眼鏡の連中は許せん)。ラストページ、一切のセリフ無しで全てを語る絵に脱帽。やはりこの作品は大人漫画だな。純文学とかじゃなくて上質な漫画!2016/12/17
こぶた
2
★★ 「狭き門」「車輪の下」にあるような繊細で純粋な美しさを、美しい少年たちの絵で描いたような作品。どちらの小説もあまり好きでないし、何かが起こる!という不穏な空気を盛り上げておいて、これかよ~!だった。有名な作品だから気になっていたし、ちょっとガッカリ。でも、萩尾望都さんは小公子、秘密の花園、飛ぶ教室とか赤毛のアンとか絶対好きだったんだろう、と思わせる名作文学の素養あってのロマンティックさ、優美さかな、と感じる。2023/07/16
ラフター
2
これを読んだ一日前にポーの一族も読んだが、本当に(思ったよりも)おもしろくない。11人いる!がとても面白かったので期待したが、やはり年代の差なのだろうか、登場人物に憧れも共感も抱けない。それでも見辛い絵、読みづらい台詞を全て追い、最後まで読める程度には面白かった。今の時代、昔ほど同性愛に忌避感はないし、同時に、愛の神秘を感じたり美に耽溺できたりするほど夢見がちで理想的な代物でもない。少なくとも自分の中では。しかし、できることなら、これを気に入っている母の気持ちを理解したかった。2018/08/20
mawoquita☆
2
★再読しまくり。漫画だけど登録。2016/03/14