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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
51
何てことだ!購入を忘れてた(>_<)謎多き寡作の人。生ける伝説・一ノ関圭の特集本が出版されていたのに…さいとう・たかを氏の訃報と共にネット検索を繰り返していて偶然再発見。何やら皮肉めいた感じもしますがとにかく結果オーライ。彼女の生い立ちから各作品の自評などを語り尽くすロングインタビューがとにかく貴重!特に興味深かったのが藝大に入学するまでの経緯。そうか、一浪して「すいどーばた」に通っていたのね。ちょっと惜しいのはせっかくだから出来れば下世話な話、どんな暮らしぶりなのか日常生活などに触れてほしかったなぁ。2021/10/07
Bo-he-mian
15
美大卒の超絶画力と表現力のみならず、人間描写力で同業者から畏怖の目で視られる「生きる伝説」一ノ関圭。『無限の住人』の沙村広明が半端なくリスペクトしている、という事を知っていると、かなり強い影響を受けているのが読んでいて判る・・・という風に、一ノ関圭ってやたらと神格化された、超マニアックな漫画家のレッテルが貼られているが、では高尚で難解な作品を描く敷居の高い作家なのかというとゼンゼンそんな事はなく、彼女が描く作品は純然たるストーリーものである。女性とは思えない骨太な作風だが(笑)。で、そのムック本である!2019/10/03
ぶんぶん
12
【再読】暇に飽かせて、手に取った本。 やっぱり良いな! 一ノ関圭、未だに漫画描いているのだろうか。 全盛期でも寡作な人だったからなあ。 のんびり絵本など描いているのだろうか・・・2019年のこの年で全作品でこれだけだもんな。 しかし、凄い作家と同時代を生きた事を感謝したい。 訃報は聞いてないけど、ガンバって描いていてほしい。 「鼻紙写楽」完結したのだろうか。 このロングインタビューは何回読んでも圧巻である。2025/07/09
ぶんぶん
12
【新刊本】ふと、携帯修理の暇つぶしで入った本屋の棚に有った。 出版された時(2019年10月)、欲しいなあと思ったが、定価が1,300円にビビッて買えなかった。 時が経ち、手にしてみると、その価値があるなあと迷わずレジに向かった。 改めて観ると、やはり良い。 一ノ関圭の世界に浸れる、何人かの評伝はほっといて、ロングインタビューがまるまる本人の言葉で語っている。 全作品を語る、貴重だなあと。 永久保存版とあるが、間違ってはいないと思う。 偉大な作家の偉大な本である、序文の「夏目房之介 」が泣かせる。2023/09/16
GO-FEET
6
「最近では漫画もクールジャパンなどと持ち上げられる風潮がありますが、私はサブカルチャーというか、たいしたことはやってないんだっていう自覚が昔からあります。でも別にそれは卑下して言ってるわけじゃなくて、好きでやってるからいいのよ、と。(中略)だから漫画もアートだなんて言われたら正直、違和感をおぼえますね。私はもっと頭を低くしてペロリと舌を出しながら漫画を描いていたいんです(笑)。」(本人インタビューから) いやぁ~、カッコいい!2019/10/07