裏少年サンデーコミックススペシャル<br> セッちゃん

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裏少年サンデーコミックススペシャル
セッちゃん

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  • サイズ コミック判/ページ数 180p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784091287106
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

セッちゃんのセはセックスの「セ」。

誰とでも寝てしまう女の子・セッちゃん。
誰にも興味を持てない男の子・あっくん。

交わらないはずだった二人の生活と人生。
でも、理不尽な「暴力」が世界を分断して。
二人は、「こっち側」で肩寄せ合って。
そして、最期はとてもあっけなくて。

「わたしもう間違わないのかもしれない」
ーー気鋭イラストレーター・大島智子による初の漫画作品、
待望のコミックス化。

【編集担当からのおすすめ情報】
玉城ティナ・泉まくら他、多くの著名人から絶大な支持を得ているイラストレーター・映像作家の大島智子氏、初の漫画作品がコミックス化です。大学生活のモラトリアム、ファッション、セックス、そして暴力…緻密なタッチで描き出されるそれらは、大島智子氏にしか表現できないリアリティに溢れています。読後、感動がじんわりゆっくりと心に沁みてくる、そんな作品です。ぜひご一読ください。

大島 智子[オオシマ トモコ]
イラスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りりす

16
誰とでも寝る女の子セッちゃんと、誰にも興味が持てないあっくん。ふたつに割れる世界で、予め知らされていた展開に向かって物語が動き出す。白痴美、ぬいぐるみ持ち少女、性欲以外の目的でセックスする、退廃、アンニュイ、虚無。ピンときたらおすすめ。セッちゃんは今まで流されて流されて、やっと自分の意思で人生を駆け上がろう、と、したら。2019/05/13

akihiko810/アカウント移行中

14
再読。デモとテロが日常化する東京で、誰とでも寝てしまうセッちゃんと、誰にも興味を持てないあっくんのお話。7/10点  内容は、岡崎京子「リバーズエッジ」の焼き直し、というか「その後」を描いたものに近い。デモやテロが日常化するなかでもアンニュイな日常が延々と続き、彼らはそこに何も期待せずに日常を生きていく。 しかしな、「リバーズエッジ」は95年ごろの「あの空気」を時代最先端で描いたから名作なのであって、令和(というか本書は平成の終わり)にこんな「日常は死ぬほど退屈」と言われても、そりゃあんたの感性が2021/02/01

nami

11
周りに合わせて自分の生き方や考え方を変えて、順応していくことが“上手に生きる”ということなのか?SNSが普及した現代は、あらゆる情報が荒波のように押し寄せてくる。その流れに流されていくことも出来ず、何処だかわからないような所を漂流しているセッちゃんたちは、一体どこへ向かえば良かったのだろう。人の体温や与えられた物は、一時的には孤独を埋めてくれるかもしれないけれど、皆すぐに去って行ってしまう。ようやく自分と似た人に出逢えたと思っても、その人でさえ突然居なくなる。綺麗に見えて、実際は理不尽で虚しい世界だ。2024/02/29

またの名

11
青山の高級アパレル店が過激派の襲撃を受け「大好きなお店がぐちゃぐちゃになってしまった。こないだ靴買ってもらっていてよかった」と安心する、男遊びしか頭にないセッちゃん。政治化する若者の流れに抗って奔放な性を貫くのではなくむしろ周囲が真面目になるのと歩調を合わせ、セッちゃんも遊びじゃない関係に気づいていく。デモにせよ学生運動にせよ参加者は男女で乱れた交わりを結構楽しむという報告が聞かれるのを考えると、真面目化する流され易い多数と真面目になれない少数という図式での解釈こそ安易。香港に本書を投げつけたらどうなる?2020/02/15

ちょこら

8
大島智子さん大好きです。待望のコミックス!オチが最初に書かれているからこそ、儚く呆気ない感じが増しますね。あっくんのエピソードはなんだか岡崎京子さんの「リバーズ・エッジ」思い出しちゃいました。2019/01/29

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