感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
10
【再々読】もう何回も読んでいる、やっぱり「デビュー作」は良いなあ。 さいとう氏の意気込みが違っている、カメラワークを意識した画面わり、コマ割りに工夫が見られる、カッコ良い場面展開、劇画がストーリー漫画を支えるという画期的な作品だった。 ペンタッチが随所で違う、違うはずだ描き手がそれぞれ違う。 漫画で観る映画という感じ、息を付かせず読み切った感じ、暇つぶしにはもったいない位、凄い! 親子二代の賞金稼ぎ・無用ノ介は、面白い!2021/03/30
ぶんぶん
10
【再読】やはり、処女作は面白い! 「虎穴に入った無用ノ介」ストーリーの造り上げから、シーンの設定まで見事に作り上げている。 母を想っての足を延ばした「しもふだの宿」で、とんだ跡目相続に巻き込まれる無用ノ介を描く「夏の終わり無用ノ介はひとり」他2編収録。 どうも無用ノ介は良い人過ぎるんだなぁ、だから殺伐とした世界に巻き込まれる、そしてきりたく斬りたくも無い人を斬って切ってしまう。 賞金稼ぎの非情さが感じられない時代劇である。2019/02/20
ぶんぶん
9
古本屋で買って来た、以前は文庫本で全巻揃っていたのに古本屋に売ってしまった。 懐かしさに手に取ってしまった。 当時の記憶が甦ります、懐かしいなぁ「少年マガジン」毎週本屋に駆け込んだものです。 一作目の「虎穴に入った無用ノ介」は流石劇画家さいとう・たかお良く出来ている。 地獄自斉か懐かしい・・・(笑) 2017/04/17
ぶんぶん
8
【再再読】007に次いで「無用ノ介」に手を伸ばした。 これは古本屋で買って手元に置いていた物。 劇画の走りの時、時代劇をやりたいとさいとう氏が自分で売り込んだもの。 その点、気合が入っている、シナリオの「小池一夫」氏や作画の「フジ山城」氏などの起用など一番油の乗っている時期だった。 無用ノ介に託す思いはいろいろあるけど、自分自身が遣り切れない思いがあったのだと思う。 描いて行くにつれ少年誌での限界が見えたんだと思う。 しかし、無用ノ介は劇画の良い方向性か表れた良い作品だと思う。2020/04/10
ぶんぶん
7
又読んでしまった。 無用ノ介の世界は、すっと入っていける。 流れ流れの無用ノ介、親子二代の「のらいぬ稼業」今日も今日とて、賞金首を求めて旅の空。 何の因果か押崎三兄弟と命をやり取る運命に・・・妖剣を相手に無用ノ介の必殺の剣が冴える。 やはり自選は表現能力を駆使している。2017/07/28