出版社内容情報
「できない」は道具を使うことで解決します
発達障害の子が困っている多くのことは、
市販されている適切な支援グッズを使うことで解決します。
できないことをその子の努力だけで解決しようとすると、
親子ともに強いストレスにさらされます。
必要なのは、その子を手助けしてくれる道具です。
ところがそのことを知らない保護者の方は多く、
また支援グッズの使用感も千差万別です。
本書は、自らも子どもたちのためにオリジナルのグッズを手作りしている
特別支援教育の第一人者、安部博志先生が、
専門家の視点で本当に役立つ支援グッズを厳選!
わが子の「困り感」に適切な支援グッズを探す手がかりとなる一冊です。
適切なグッズは親が叱る場面を減らし、親自身のストレスも軽減。
親子の関係の悪化も防ぎ、一石二鳥です。
?本書にはたとえば、こんな道具がのっています!
◆ハサミをうまく使えない子に→指を使わず手ではさむハサミ
◆あと何分がわからない→残り時間が見える時計
◆場違いな大声を出す→声の大きさを見える化したカード
安部 博志[アンベ ヒロシ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
101
発達に漏れや偏りのある子は「できない」ことが多い。その子の努力が足りないわけではないのに、叱責され自尊心を低くする。「できない」ことに親子でこだわり疲弊し心を傷つけるより、道具で工夫しショートカットで出来ちゃうならそれで全然いいじゃん!・・という本。例えば体育の授業前の靴履き。みんなもう外に出て運動しているのに自分だけ下駄箱で悪戦苦闘。そんな子には伸縮型靴紐にしておけば余計なストレスはなくなる。一つ一つの道具の説明には、なぜ苦手なのかの解説もある。大切なのは「辛いときに周りに辛いと伝えられること」に感動。2017/03/01
s-kozy
74
著者は筑波大附属大塚特別支援学校勤務の特別支援教育のコーディネーター。「支援を要する子どもたちの自尊心の低さ」をいつも感じているという(「はじめに」より)。それは「できない」ことが多く、叱責されることが多いことに起因する。しかし、その「できない」ことは「できるようになる道具があれば、あっさりと解決する」ことが少なくない。そんなお役立ちグッズを38種類紹介しているのが本書。個々のグッズを知ることも有意義だし、通して読むと支援の際には「子どもからはどう見えているか?」を考えることが大事なことだと改めて気づく。2017/04/03
あじ
54
「できない」が「できるようになる」─発達障害の子の生活と学習をサポートする“すごい道具”を紹介した書籍。物事に対する子供たちの概念の捉え方を、身近な大人が観察し理解していなければ、例え道具があったとしても役には立たない。本書はその手掛かりと閃きを与え支援してくれる。なにはともあれ一番の発明家は、親御さんだと私は思う。我が子の色にジャストフットする道具は、市販品ではなかなか見つからないものだ。賛否両論ある『迷子ひも』。子と親を繋ぐへその緒だと思えば、違和感はない。2017/04/07
帽子を編みます
50
【世界自閉症啓発デー】発達障害の子(大人)のために考えられた「すごい」道具たちが載っています。実際に困難を解消するために考えられ、改良されてきたものたちです。使うことが出来ない、使いにくい、あるいは、出来ない、やるのが大変なことが道具の力を借りて簡単に出来るようになるなんて、すごいことです。世の中には、発達障害の人、病気で身体のコントロールが不自由になっている人などがたくさんいるのです。道具の力で出来ることが増えるのは全面的に賛成です。人は道具を使うことで進歩しました。興味のある方、是非手に取って!2021/03/20
のり
10
発達障害に関わらず使える道具がたくさん。息子の鉛筆の持ち方が気になるので、もちかたくんは使ってもらっています。得意、不得意は誰にでもあると思うので、それを補える道具があることを知る機会になれると思いました。2017/06/24
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