- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 集英社 ヤングジャンプC
出版社内容情報
日本経済復興のカギ「地方創生」…。そこに群がる「強欲なペテン師」を討て――!! 経済的にひっ迫するアルゼンチンの現状から日本の窮地を感じた三咲は、その対応の指針を求め、加茂教授の後輩の社会学者・丹藤のもとを訪れる。そこで語られる対策とは「地方創生」。だがそこには私腹を肥やす悪徳業者や賄賂を求める役人、悪辣コンサルタントの存在が…。挫折しかかる再興プロジェクトに天才経済学者・加茂教授が逆転の「智」を授ける!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
83
今回は地方創生のお話。地方創生するにあたり、箱物を作って、自分たちが得するクソ業者がいるな…とは思っていたが、どういう仕組みになっていたのかを悪辣コンサルタントとして黒川が登場し、分かりやすく説明してくれた。加茂教授の友達の丹藤が地方創生に向けて動いているが、お金を使わないプロジェクトの効果は、すぐに分かるものなのだろうか。巻末のカモリズム経済白書を読み、現代の日本を憂いている。アルゼンチンにならないような秘策とは一体何か。またリンゲルマンの実験やスノッブ効果などの用語解説は、なるほどなと思います。2024/12/20
JACK
11
☆ 世界で唯一先進国から後進国に転落した国、アルゼンチン。20年後の日本もこの国と同じ様になる可能性があると言われてショックを受ける三咲。日本経済を立て直すために必要な事は何かを考える6巻。アルゼンチンの衰退の理由、ダメな地方創生、アイディアコンペの裏側などなど、相変わらずの面白さです。社会や経済を学ぶ教材にもなります。オススメ。2024/03/23
本を読むのは寝室派
8
(傑作)毎回どう話がひっくり返るのか楽しみに読んでいるが、今回の内容は自分にとって特によく感じとった。2024/01/08
TAKA0726
7
綱引きで1人で引く力を100%とすると2人は93%、3人は85%、8人は49%、人は大人数の中にいると無意識に手を抜く「リンゲルマン効果」ある選択肢が多数の人に支持されてる事で、その選択肢がさらに選ばれやすくなる「バンドワゴン効果」自分は特別と思っている人間はブランド物を欲しがる、周りと同じ選択を嫌う「スノッブ効果」日本が🇦🇷になる理由は、ポピュリズムによるバラマキ政策、歪んだ経済成長、アベノミクスが原因。地方創生に巣食う代理店、コンサル、そして税金は食い潰される。他人の褌で相撲をとる連中に甘過ぎる。2024/08/16
k-oniisan after
7
アルゼンチンは20年後の日本なのか■大袈裟ではないと思う。高齢化対応に膨大な費用を要する上にバラマキ依存で自らの脚で立ち、前へ進む体力も意欲も失いつつあるのが本邦の現状だろう。今日も労働生産性がOECD30位まで落ちたとのニュース。明るい未来は全く見えないが、解決策はあるのか。本作では、農業の株式会社化による一案が示されている。自分も以前から言っていたが、作中のような手法で地方の再生と結びつけることが可能だとは目から鱗だった。それだけでは不足とは言え、リアル世界での状況は気になるところ■三咲ちゃん、よい。2023/12/23