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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
46
前号の#20から第2ステージ突入!ジェンダーレス男子・沖津と可愛いは全て善の花琳。授業中から喧嘩?「人間の世界は、他者のまなざしによって常に変えられている」「まなざされているから、自分を客観視できる」。何事もそつなくこなす良い子・姫こと隅井は万引き常習犯。友人の感化によるものらしいのだが、カントの「悪の性癖」は、心の弱さ・動機の不純さ・心の転倒から来るという。「正しい場所に悪い人が来ることはあっても、悪い場所に正しい人が来ることはない」若者の家庭介護か?何かありえる話だよね。次巻は秋口なんだって…。 2021/03/13
ハイポ
41
■#21かわいいは正義→「地獄とは他人のことだ」「他者のまなざしによって私たちの世界は常に変えられている」沖津くんと言い争いをしている花琳を見る友人、高柳先生、沖津くんのまなざし(p28-29)に気づいて、花琳は地獄を実感しただろう。沖津くんも地獄とは他人のことだというのがなんとなく分かる気がするから、花琳と仲直りする。同じ地獄を感じた者としての共感。2022/07/23
Carlyuke
34
高柳先生はカウンセラーのような要素がある先生。そして生徒たちの話しを絶妙なタイミングで聞き強制的ではない方法で影響を与える。 今なぜこのキャラクターが人気となりドラマ化されたりするのか。こんな先生にいて欲しいという時代の啓示のようなものか。 生徒たちにリアルな問題と授業での哲学者や心理学者の対比が鮮やかだ。1年に1冊か2冊のペースで出版されるこのマンガを終わりまで読むのが楽しみだ。2021/02/15
トラシショウ。
29
「こんな風に「自分の悲しみ」を「他人への攻撃」にすり替えてしまうのは、とても恐ろしい事です・・・細やかな感情表現の言葉を使わないと、どんどん細やかな心の揺らぎを感じられなくなっていく・・・鈍感になってしまいます。人の心も解らなければ、自分の心も解らなくなる」。待望の新刊。肥大化する自己愛、生き甲斐の見つからない日常、ささやかな悪事でしか充たされない心、言葉にしない事で取りこぼしていた感情。新年度は前年よりも癖の強いキャラクターが多めな印象。高柳の心が充たされる日は訪れるのか(以下コメ欄に余談)。2021/01/02
canacona
21
この学校、よくこんなに問題児がいるなと思うくらい、様々な問題児が出てくる。でも大体どの子も基本的にびっくりするくらい素直で、結末はぼんやりさせてても明るさが見えてた。今回この先がちょっと気になるのは万引きの隅井さん、彼女の話はまた続いたりするのかな。2022/06/23