- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 集英社 ヤングジャンプC
出版社内容情報
サンソンの剣を捨て、自由を手にするため、新たな道へと進むマリー。一方、革命勃発後、革命政府から委任を受け、死刑を担うシャルルはあらゆる罪人に平等に刑を処すための処刑機械開発に携わり、ギロチンを誕生させる。しかしそれはサンソンに更なる絶望を、夥しい数の死刑を、血塗れの未来を齎すものでしかなかった。そして悪魔の機械による仏最後の絶対君主の処刑の日を迎えるが…!?
坂本 眞一[サカモトシンイチ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
99
ギロチンが完成する。どの身分にも等しく斬首の処刑を与えるため。ルイ16世が処刑される直前から徐々に物語は遡る。次男のガブリエルの死がシャルルに多大な影響を与える。最後のモノローグで、ギロチンの完成と革命により、シャルルが実に圧倒的な人数の処刑を実施することを知る。ミュシャの画風を用いた表紙が好みである。個人的には「イノサン」開始時よりも面白さが減速しているように感じる。私がフランス革命の歴史に疎く、起こっている事象に取り残されている事も理由の一つか。他の読書の方はどうなのだろう。これからの展開に期待する。2018/07/15
wata
52
ギロチン完成。これでザクザク首落とされる(T_T)自分を守るため、人を陥れてギロチンにかける人達。ガブリエルは耐えられなかったんだろうなぁ。2018/08/09
くりり
48
ギロチン完成、シャルルが過激すぎて、どこまでが実話で、どこからが創作なのか混乱する。とは言っても誰も実話は知らないんだけどね...。2018/08/19
眠る山猫屋
48
国王が主人公シャルルに寄せる情愛の深さに揺さぶられます。「かつて君と夢見た平等で平和な未来に加担させてくれ・・・」そんな言葉までくれた国王の処刑が決定し、貴賤問わない死を目指した筈が、単なる大量虐殺の道具開発に擦り代わった時、次男ガブリエルの身にも、不平等で卑劣な時代の流れが降りかかっていく。今回はシリアスのみ、絶望は加速した。 2018/07/30
ぐうぐう
25
痛みもなく、貴族も平民もなく、平等に死を与えることのできる斬首機、その名はギロチン。人道的な目的で開発されたギロチンが、しかし、その効率性ゆえ、あるいは美しさゆえ、人々を熱狂させ、処刑を加速し、パリを血の海で浸すこととなる。自由と平等を掲げたはずの革命が、いつしか王政打倒へとすり替わり、血で血を洗う粛清をもたらせたことと、ギロチンの運命は重なっていく。「僕は罪人の役を与えられた 人々は儚く消え入りそうな真実よりも 真実に見える偽物を見たがっているのさ」血を求めた革命は、もう止まらない。2018/09/18