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出版社内容情報
“エロス"──理屈や理性では計れない、人間のみに宿る“性"の源泉……
大学教授の妻でありながら夫には抱かれない女、珠子。
男に抱かれるためだけに生まれてきたような女、鞠子。
花が咲くように美しく成長する女、凜。
愛を貫いた男に愛され尽くした女、マリー。
過ちは人の常、許すは神の業、押し通すは悪魔の性……鬼才もんでんあきこの放つ、傑作短編4作収録。
もんでん あきこ[モンデンアキコ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
204
いろんな短編で男女の関係を描いた1冊。絵柄も好みで良かった。2018/03/18
hideko
55
読み友さんには古いのから読みなよ〜と言っておきながら、自らも新しく購入した本を読む。許して下され。 以前から気にはなっていた作家さん。 短編集。4話。時代も大正か昭和初期、戦中、戦後、現代とバラエティに富んでいる。 それぞれのストーリーについているタイトルが秀逸である。 1番好きだったのは『ジゴロ』簡単に言うと母親の男を取っちゃう話だが、このヒロイン大変賢い女性です。 いずれのヒロインも女を武器にしているんだけど、嫌らしさがない。 この女性達に愛された男性は幸せだろうな。 良作です。2017/08/06
かっぱ
44
「因果」「人形」「ジゴロ」「マリーゴールド」の4話収録。「エロス」は「愛」と変換してもいいのかも知れないけど、ここでは男女の性交が多く描かれる。時代背景は昭和の戦中、戦後がほとんどで、どこか物悲しい。生きるために必死な時代。現代のように金だけが目的というような女は登場しない。「マリーゴールド」はストリッパーと劇場支配人の話。踊り子が客と一緒になって舞台を作り上げていた時代。踊り子、客、支配人の絆の深さを感じる。2021/08/28
長野秀一郎
41
本作はありがちな男性向けエロマンガではない。性行為の場面は描かれているが、そこに至るまで・至らないまでの過程こそがエロスであるという主張だと私は読んだ。エロスとは行為ではないのだ。そうした意味では文学作品に近い。作画は非常に達者で、特に男性キャラの色気は特筆に値する。女性キャラも柔らかい身体を強調する一方で眉毛を濃くすることで強い意志を有した生身の人間として描かれている。女性にも薦められる佳作。戦前~戦後が舞台なのでそれらが好きな方にも。続刊を期待して評価5としたい。2018/03/04
すみの
35
もんでん先生、エロティックです!女性画はもちろん艶っぽいですが、なんといっても男性画がいつもステキ。『ジゴロ』『マリーゴールド』登場のおじさん(お兄さん)はいいなあ。快楽行為ではあるけれど、最後には愛を感じられるお話。『因果』ゾワッとします。『人形』生きていくためとはいえ、虚しいです2017/06/27