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出版社内容情報
カルタゴ・ノヴァの奪取に続き、ジスコーネとマシニッサの連合軍を打ち破り、イベリア半島を制圧したスキピオ。念願であった執政官にも選出され、名実ともにローマ軍の主権を握ることになる。破竹の勢いはとどまる所を知らず、いよいよカルタゴの本拠地であるアフリカに進軍を開始する…!!
カガノ ミハチ［カガノミハチ］
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
22
スキピオが病の床に臥すものの、戦局は少しづつローマ軍に傾いているような気配を感じる。ハンニバルの作戦を読み、利用し、更に自身の戦術を練る。愛するローマを守るためハンニバルと同じ「怪物になる」と宣言したスキピオ。焼き討ち攻撃を仕掛け更に追撃を目論見た先には…。残すところあと二巻。2019/05/18
ぐっちー
17
積んだまま半年近く放置してた！前回、喀血で終わってたので、そこからの戦闘は手に汗握るものがありました。マシニッサを仲間に加え、敵であるハンニバルからさえも学んでしまうスキピオの名将としての器がまぶしい！あと、あとがきにありましたが、見た目の派手さの割に一旦何かあると役に立たない戦象を使い続けるカルタゴの「大艦巨砲主義」をどう解釈するのかも今後楽しみ。何より、躍進するスキピオの陰で、ハンニバルが沈黙しているのが怖い。どこまで続くのかなと思っていたこの作品も、いよいよ大詰めですね。次巻は積まないようにします。2017/09/28
getsuki
11
スキピオの祖国ローマのために怪物となる決意を見せつけられた巻。対照的に人としての弱さが目立つようになったハンニバル。こうして歴史はつくられていくのか……と思わずにはいられない。ザマの戦いまであと少し。どこまで描くかはわからないが、最後まで見届けたい。2017/03/28
新天地
6
朝の雨の降る中の奇襲では、今までは支配者に胡坐をかいていたローマと失敗から学んだカルタゴという構図がだんだんと逆転してきているのを如実に示している。さらに今回は出番がないが怪物じみた強さを見せていたハンニバルは誤算や仲間の敗北の度に人間らしさを見せるのに対し、スキピオが彼から戦いを学び勝利するたびに怪物じみた恐ろしさを見せていくのがまた良い対比。しかしそこにはハンニバルは怪物じみた強さで周りを引き付けていたのに対してスキピオは周りが彼を支えなければと思わせているのがこれまた良い対比。2017/03/26
鈴
4
スキピオが喀血して寝込む。それに乗じて奇襲を掛けるハンニバル軍マゴ。あわや奇襲成功と思いきや、マルケルスから望みを託されたバンディウス友軍が到着。ローマの盾と剣と呼ばれた偉大な老兵を失うが、世代交代を経てスキピオの快進撃。とにかくハンニバル軍は、戦力戦略共に斬新ではあるが、押されっぱなし。しかし当のハンニバルは表に出て来ない。んーこのまま巻き返しは無いのかな。寂しいな。2020/12/19
