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出版社内容情報
松田ユウヤはある夜、同級生の若槻ナオトが殺人を犯した現場に遭遇する。
陰惨ないじめの標的になっていた若槻は、追い詰められ相手を殺してしまったのだった。今までいじめを見て見ぬふりをしてきた罪悪感から、ユウヤは彼と逃げる決意をするが!? 少年二人の逃避行の果てに待つ、衝撃の真真。そしてあまりに切ない結末とは──
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぶり
68
なんだか凄いお話を読んでしまった。原作は乙一さん。…なるほど。同級生殺害少年と、彼を偶然目撃した少年二人の逃避物語。ミステリ要素を含んでいて、先が気になり後半は一気読み。被害者が恨まれて当然な人であっても、加害者がやむを得ず殺害してしまったのであっても、心に闇を抱えたままの逃避行というのは辛いものです。終わりのない逃避だということは直ぐに気付くだろうし、殺害をしてしまったという疲労した心で逃避を続けていくことだって難しいと思う。主人公の松田くんが第三者として、事件の一部始終を明かしていく過程が上手い。2015/06/21
exsoy
57
犯人は予想通り、だけど結末は予想外。ああ、乙一だなぁ。2015/09/19
佐伯
49
やっと読めた!! 本当乙一さんの作品は心に残るな〜って思いました。 原作は悔しくも読んでません(泣)読みたかったな。。。。 ミヨカワ将先生の漫画を初めて読ましていただいてほんと先生は表現の仕方がすごくうまい!!と思いました。この乙一さんの作品にぴったりの絵柄でしっかりと表現されていて読んでいて衝撃をうけました。 特に、登場人物の顏の表情がすごく分かりやすく書き込まれていて何度読んでも本当にすばらしい!! 最後とても感動しました!! 買って損はないです!オススメします!!2015/07/13
ともかず
41
この作品、一番好きなのは、登場キャラクターの誰もが、自分の思い(自己満足?)のために行動していることです。全員がすべてを自分自身一人で抱え込んでいたせいで複雑な気持ちになる結末になってしまったんだと思います。 「もっと早くに気づいて(助けを求めて合って)相談できてたらな」悲しいけど、このセリフがあの結末を迎えないための方法であり、人が簡単にはできない永遠の命題なんだと思いました。2015/09/29
とら
35
乙一原作のオリジナル作品かと思ったら原作小説もあるらしい。初読の話だったが、どちらかというとめちゃくちゃ好みの方の乙一だった。これはおそらく原作小説の方も一つの短編としてもきちんと仕上がっているのではないか。ラスト付近の怒涛の如く展開する感じとか堪らない。(しかし原作至上主義の自分としては原作小説を先に読まなったというのは悔しいので、原作を是非読もうと思う…というか何気に乙一作品に触れること自体久しぶりだったな…これは未読作品を読み進めていくというのもアリだ…)←と言った様に乙一ワールドに浸っております笑2016/05/16