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出版社内容情報
「余命三か月。末期癌です。」突然、清徹から病気と余命の告白を受けた節子──。自分を見届けて欲しいという清徹に、節子は大胆にも“ともに寝る"ことをお願いするが…? 一方、己の定まらない信念に悩む清玄は、言いようのない胸騒ぎを抑えられずにいて……。あまりにも突然に動き出した三人の運命は、急速に、大きく坂道を駆け抜けていく。そしてついに、物語は佳境へ──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
33
「思いを胸に下ろして決意し、肚に下ろしてきっちり捉え、根を張って行う」難しい。どうすることも出来ない末期癌、確かに大事な人が先に逝って待っていると思えば怖さは減るし反対に先に逝って来るのを待つと思えば…、結局、いつかは皆死ぬのだから。でも「最後まで生きよ」2015/01/30
くりり
29
八正道、聞くは易し行うは難し、目を塞ぐ雲を払うことすら難しいのに... 余命三か月の末期癌、「俺が先に行っていると思えば怖さが変わらないか?」「お前がいずれ後から来ると考えたら怖さの質が変わった」と言える、素晴らしい。2015/01/25
ako
12
まるで清玄が人として坊主として深みを増す為に清徹がそばにいるように感じます。目を塞ぐ為に寺に逃げてきた節子が、清徹を支える強さを手に入れる為、目の前を雲を払い、金の亡者の兄をきちんと見ようと決意。清徹や清玄、峰博の事もちゃんと見たいと願う。節子が恨みや妬みから解放され、逃げてばかりではなくなるように清徹は自分の死を見ていて欲しいと言ったのか?残される清玄と節子の為に。2015/05/01
ぶんぶん
11
【レンタル】末期癌、良くて半年余命三ヶ月・・・死とは生とは達観できる訳は無い。しかし、僧侶してどう生きるか清徹は決めた。人生の無常観がしんしんと心に突き刺さる。どう生きれば良いのか、そして世間との関わりは・・・ 描かれている事を納得する事は難しい、各人それぞれの生のあり方が問われる。果たしてこの物語の着地点はどこにあるのだろうか。当初は「お寺さん」の物語だと思っていたが益々人生が深まって行く。果たしてラストに救いはあるのか? 2014/05/24
ネロ
11
少しずつ、囚われていたものから解き放たれ表情が穏やかになっていく節子ですが…それに比例するように彼女を取り巻く状況は残酷に、過酷になっていきます。まさに試練。2014/04/18