- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年（一般）
- > 集英社 ヤングジャンプＣ
出版社内容情報
独裁官となったミヌキウスはハンニバルとの会戦に打って出た。しかし地形と敵将の性格を知り尽くしたハンニバルが待ち受けていて…! 辛く当たられながらもミヌキウスを庇うアエミリウス。二人の過去とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
33
無双のハンニバルと、頭角を示すスピキオ。魔法のようにピタリとはまるハンニバルの戦術と、それとは対照的にコミカルな登場人物のやりとりが楽しい。知的で硬質なやり取りが多いなか、感情で動けるガイウスはとりわけ映えている。カンナエの戦いが楽しみだ。あとがきで突然電王戦の話が始まってなんだなんだ？ と思っていたらプエラαの一局で持将棋を狙った塚田九段をブリニウスの持久戦術になぞらえる話になって面白かった。時には誰にも祝福されない戦いをしなければならない時がある。それだけではなく、そうした視点を持てる作者も興味深い。2015/06/24
柊龍司＠中四国読メの会＆読メ旅＆読食コミュ参加中
20
ハンニバルの勝ち戦の中での撤退の潔さに強さを感じるけど、このハンニバルを破るのがどれだけ大変なことか、じっくりと書き込んで楽しみに読み続けていきたいと思う2013/06/27
マリリン
19
ハンニバルの美しくも残酷な罠は、何を観て何を読み取るか…それは優れた彫刻家のようだ。戦いは芸術でもあるのか。敗将を生かし敗戦を活かすローマの流儀。アエミリウスの進言によるファビウスの決断が戦いの流れを変えるものの…。時を遡ったハンニバルのアルプス越えのシーンは壮絶だ。2019/01/11
ぐっちー
14
ローマ軍はこの期に及んで貴族と平民の間で割れている。内部で揉め事起こさせようというハンニバルの知略が怖いわ～。で、政治家が民衆をバカにしてるあたり、耳が痛いですね。民衆は耳障りの良い意見に流され、都合の悪い事実からは目を背けてしまうもの。そこにつけこまれて、気付いた時にはもう遅い。進歩してないなぁ。さて、次はカンナエ(カンネーと習いましたが)の戦い！結果は分かってる歴史物。どう魅せてくれるかしら。2014/02/27
６４５
10
知略戦の面白さに加え人間ドラマが良い。おっさんの友情は地味に響く。ローマ陣営の内情や当事者の心情が描かれ今回は少し違った視点で戦を見れた。ローマの援軍に何かを感じ引き際を見定めるハンニバルは依然別格の存在だが、スキピオの説得術や咄嗟の機転も中々。ローマは無自覚にもスキピオの存在を介し変化しつつあるが、指揮官が幾度も変わる内はどう足掻いても本当の勝利は手に出来ないだろう。豊富な人材は利点だが、まずは貴族と平民の団結が必須。以前一枚岩になれないローマ、スキピオの台頭が増々望まれる。許嫁登場は何かの伏線か？2013/06/28
