虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督

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虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087901498
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

出版社内容情報

ついに18年ぶりの優勝を果たし、沸き立つ阪神タイガース。
そのタイガースの歴史上、「最大のミステリー」とされる人物がいる。

第8代監督・岸一郎。

1955(昭和30)年シーズン、プロ野球経験ゼロの還暦を過ぎたおじいさんが、突然、タイガースの一軍監督に大抜擢されてしまったのだ。

「なんでやねん?」 「じいさん、あんた誰やねん?」
困惑するファンを尻目に、ニコニコ顔で就任会見に臨んだ岸一郎。
一説には、「私をタイガースの監督に使ってみませんか」と、手紙で独自のチーム改革案をオーナーに売り込んだともいわれる。

そんな老人監督を待ち構えていたのは、迷走しがちなフロント陣と、ミスタータイガース・藤村富美男に代表される歴戦の猛虎たち。
メンツを潰された球団のレジェンド、前監督の松木謙治郎も怒りを隠さない。
不穏な空気がチームに充満するなかで始まったペナントレース。
素人のふるう采配と身勝手に振る舞う選手たちは互いに相容れず、開幕後、あっという間にタイガースは大混乱に陥っていく……。

ファンでも知る人は少なく、球史でも触れられることのないこの出来事が単なる“昭和の珍事”では終わらず、
タイガースの悪しき伝統である“お家騒動体質”が始まったきっかけとされるのは、なぜなのか?
そもそも岸一郎とは何者で、どこから現れ、どこへ消えていったのか?

大阪─満洲─敦賀。ゆかりの地に残された、わずかな痕跡。
吉田義男、小山正明、広岡達朗ら当時を知る野球人たちの貴重な証言。
没年すら不詳という老人監督のルーツを辿り、行方を追うことで、日本野球の近代史と愛憎渦巻く阪神タイガースの特異な本質に迫る!

(著者について)
村瀬秀信 (むらせ ひでのぶ)
1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ケ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪。
2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆。
2017年から文春オンライン上で「文春野球コラムペナントレース」を主宰するほか、プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数。
著書に『4522敗の記憶』(双葉社)、『止めたバットでツーベース』(双葉社)、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』シリーズ(講談社)などがある。

内容説明

プロ野球経験なしのジイさんが指揮官って、なんでやねん!?1955年、突然の不可解な人事でチームの何かが狂い始めた。猛虎史に残る最大のミステリー、第8代監督・岸一郎の奇っ怪な真相に迫るエンタメ・ノンフィクション!

目次

第1章 第8代監督 岸一郎
第2章 ベテランを殺す
第3章 1955年の33試合
第4章 ミスタータイガース
第5章 消えた老人を追って
第6章 苛政は虎よりも猛し

著者等紹介

村瀬秀信[ムラセヒデノブ]
1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ヶ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪し2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆する。プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

86
めっちゃ面白かった!著者はスポーツをテーマに活躍するノンフィクション作家の村瀬秀信氏。タイガースの悪しき伝統となってしまった「お家騒動」の発火点と指摘される、謎の老人監督「岸一郎」について詳細にまとめた一冊。正直この人を知らなかったが、選手が監督に歯向かうきっかけとなった人物とのことでとても興味深かったです。タイガースの監督は人間ひとりが請け負える負担量としては許容を超えた苛烈なポジションであり、あちこちで爆発しまくる火中の栗を素手で拾いに行ける、責任感と覚悟がなければ請け負えない聖職である。その通り。2025/03/25

fwhd8325

73
タイガースの歴史の中にこの方がいたことは全く知りませんでした。吉田義男さんをはじめ、関係者の証言で人物が次第に明らかになっていく。かつてプロ野球が始まった頃は、大学の監督がプロ野球の監督に就任しているので、その事実には驚きはありませんが、監督に就任するまでの経緯が漫画のようで面白い。2024/04/08

そうにゃん

59
著者はこの作品の取材に10年の歳月がかかったとラジオ番組で話していた。一読して労作だとわかる。極めて情報量の限られた人物を丁寧に掘り起こし、伝統球団の連綿と続く異質な歴史の中に落とし込み、戦後の球界団の背景やスター選手について分かり易く書かれて、ファンならずとも前のめりに読める内容だった。初めて取り上げられた人物伝にして、完成形の一冊だと思う。ノンフィクションファンだけでなく、ミステリーファン、昭和史好き、組織論好きの方はてにとってほしい一冊。今週は本書とフジテレビの行方で頭が一杯でした。2025/01/30

ポチ

45
岸一郎って誰?しかもたった33試合しか監督をしていないなんて!気になるなぁ。この時にタイガースの気質•らしさが生まれたんですね。とても興味深く読みました。2024/03/20

Book & Travel

43
1955年、プロ野球経験が無いにも関わらず、タイガースの監督に突然就任した謎の老人・岸一郎を追ったノンフィクション。虎キチ少年時代に何かで読んだか、その存在は知っていたが、詳しい経緯は知らなかった。案の定、ミスタータイガース藤村富美男ら選手達の反発を受け2ヶ月で退陣。これが後々繰り返される球団のお家騒動の歴史に繋がっていく。一方で著者は岸の地元・敦賀で取材を重ね、次第に意外な人物像が明らかに。エンタメ的で脱線しがちな所もあるが、うわべでは分からない人一人の人生の奥深さに迫っていて、とても読み応えがあった。2024/11/23

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