出版社内容情報
3児の母親でもあるパリ在住の元ジャーナリストがフランス流子育てを観察分析し、秘訣を紹介する。夜泣きや食育、保育園などの様々な場面で、子どもを「小さな大人」として扱う様をユニークに描く!
目次
フランスの子どもは食べものを投げない
パリ移住と妊娠
パリの妊婦はなぜスリムなのか
フランス人の赤ちゃんは朝までぐっすり眠る
お菓子づくりは教育の宝庫
保育所はすばらしい
フランス人ママは母乳にこだわらない
フランスの魔法の言葉
フランス流、夫婦円満の秘訣
フランス流の食育はおどろきの連続
なにかがちがう、フランス人の親の叱り方
子どもには子どもの人生がある
フレンチな未来
著者等紹介
ドラッカーマン,パメラ[ドラッカーマン,パメラ] [Druckerman,Pamela]
コロンビア大学大学院卒業。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の外国特派員として、サンパウロ、ブエノスアイレス、エルサレム、パリに駐在経験をもつ。夫と娘、双子の息子らとともにパリ在住
鹿田昌美[シカタマサミ]
国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayumi225
39
最近うつぶせで寝てしまう0歳の娘の見守りがてら流し読み。のはずが、かなり発見があった!米国人著者がフランスで育児をして驚いたことが綴られるエッセイなのだが、子育てには当然人生哲学が色濃く反映されるわけで、フランスらしいなと腑に落ちることばかり。親も子も1人の人間、ということですよね。個人が役割に飲み込まれない。驚いたのは、米国の子育て観は母親の自己犠牲を当然と考える点で日本に似ていること。そこに「〜〜主義」みたいなのが乗っかって強迫観念になっているのがアメリカらしい。悩み多い子育ても相対化できると面白い。2020/05/16
mincharos
34
娘が産まれた後の息子の赤ちゃん返りがとにかくひどくて、辛くて色んな人に相談してもいいアドバイスはもらえずどんどん辛くなって。藁にもすがる思いで、子育て相談ダイヤルに泣きながら電話をしたことがある。その時のアドバイザーさんの言葉で私は救われた。その人はこの本を読んでいたんじゃ?と思った。日本人は子育てがんばりすぎ!!子供を産んだら子供中心になりすぎて、夫婦関係も悪くなるし、自分のことも大事にできていない。もっと早く読みたかった。でも今からでも取り入れられるところは多いはず。貸してくれたママ友に感謝ー!2019/04/10
aisapia
13
スッと読めてとても勉強になる本だった。子どもが生まれたら夜中もミルクで3時間おきに起きないといけないと思ってたけど全然違った。まずはなんで泣いているのか5分-10分観察して見極める。睡眠の睡眠の間にちょっと目覚めただけですぐ寝るかもしれないのに抱き上げて起こしてしまうことがNG。食事も時間を決めること。主導権を子どもに渡さずにしっかりNOを伝えること。褒めすぎず、また 子どもにだって理解はできると信じて接する。そんなフランス人のこどもはコース料理を幼稚園から大人しく食べられる。リズムを作ることが大切。2025/01/11
shoko
13
妊娠・出産・育児をテーマとした、米人の著者から見た仏文化観察で、日本から見ると二重に異文化観察ができて面白い。異文化を知るのが大好きなので超面白かった。ざっくり言うと英米系は、子どもが成長・成功するために自己犠牲を厭わない。そして実はそれが逆効果になることもある、という発見を著者はこの本を通して語っている。一方、ざっくり言うと仏人は、子どものために自己犠牲をすることよりも、自分が女であること、その結果夫婦の関係が良好に保たれること、そして自分が母以外の役割も維持し、楽しく生活することを優先するのだと言う。2023/03/19
カナ
13
✳︎図書館✳︎参考までに。生後数週間で朝までぐっすり眠ってくれるなんてすごい。泣いてもすぐ抱っこせず、よく観察することが大事らしい。そうは言っても、真夜中ギャンギャン泣かれたら上下隣の方々の迷惑にならないように気を使ってしまうなぁ。子どもを個人として扱うことは忘れないようにしたい。2015/11/01