文明開化は長崎から〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 399p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784087890020
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0021

出版社内容情報

世界に開かれた、唯一の扉。日本の近代はここから始まった! ベストセラー『赤い楯』の著者の精緻な歴史調査のメスが、江戸時代を生きた天才・俊才・奇才の業績を掘り起こす。「明治維新=近代化」史観を覆す、画期的大作!

内容説明

世界に開かれた、唯一の扉。日本の近代はここから始まった!ベストセラー『赤い楯』から23年。精緻な歴史調査のメスが、江戸時代を生きた天才・俊才・奇才の業績を掘り起こす。「明治維新=近代化」史観を覆す、画期的大作!

目次

第1章 長崎に興った南蛮文化
第2章 平戸と長崎に商館設立・鎖国に突入
第3章 長崎出島に続々と文明開化
第4章 将軍・吉宗とオランダ通詞の大活躍
第5章 江戸に花咲いた蘭学と『解体新書』
第6章 大坂の蘭学創始と天文学の発展

著者等紹介

広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

№9

34
本書にあるのは、現代日本史からはほとんどその名が記されることのない先人たちの、「壮大なる偉大な〈知〉の系譜」だ。著者への好悪は別にして、種子島への鉄砲伝来に始まる南蛮文明の洪水のような流入から、いかにして大いなる知の系譜がその後の日本人へ受け継がれ蓄積され開花されていったか、著者お得意の系図を芋づる式に辿りながらの天才たちの系譜を物語ってみせるその筆力には感嘆させられた。その知的興奮の連続に、二段組み400頁の大部を朝晩の通勤時と土日の隙間時間だけの読書にも心折れさせることなく、読み切らさせてくれた。2015/08/14

壱萬参仟縁

20
歴史は一本の紐である(12頁上段)。大航海時代:霊魂と胡椒の二つの顔。植民地政策の悍ましさ(30頁)。オランダ通詞は翻訳に本分があった(43頁下段)。日本で初めて缶詰を作った長崎の松田雅典(45頁)。日本初の本格的新訳和英辞書を編纂したのは上田竹翁(50頁上段)。美濃の関の名刀工である八板金兵衛清定が種子島惣鍛冶となり、鉄砲複製(56頁上段)。わが国初の英和辞書編纂者:楢林栄左衛門(63頁下段)。1848年、マクドナルドがオランダ通詞と意気投合、初の米語学習が始まった(66頁上段)。2015/06/14

coolflat

9
大航海時代から宗教改革、オランダ独立戦争、英蘭戦争、ナポレオン戦争と、日本の文明技術の革新と同時期に世界では何が起こっていたかといった、横の繋がりも把握できる。さながら持丸長者前史、むしろ赤い楯前史と言えるかもしれない。ところで日本と西洋の繋がりは、1543年のポルトガル商人の鉄砲伝来から始まった訳だが、鎖国するまではポルトガル商人の貿易は行われていた。鎖国以後、オランダ商人が貿易独占するが、その背景に世界の覇権の変遷があった。覇権はスペイン(カトリック)からオランダ(プロテスタント)へ移り変わった訳だ。2015/03/20

かのこ

5
長いよー(泣)シーボルト以前、長崎に咲いた華やかなりし文明の花。初めての名前ばかりですが、いずれも当時最先端の学問を究め、現代文明の礎を築いた人たち。やや著者の主観もありますが、教科書には書かれない大切な歴史がつまっています。ボリュームもさることながら、中身の濃さもまさに圧巻。ここまで調べ尽くすのは並大抵ではないのでは。しかし、下巻、、、。頑張ります。2015/05/09

光太郎

4
学生時代から読んでる広瀬隆がまだ現役でこんな8ポ二段組400だけで上巻という力作を書いたのでビックリ! 長崎県人必読の傑作ですが、名前が多過ぎて頭がパンクしそう。平易な新書版も出してくれないかなあ2015/03/19

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