出版社内容情報
モノが売れない時代、コンテンツビジネスでヒットを出すには何が必要か? 大ブームとなったアニメ「おそ松さん」を題材に、「おそ松さん」の制作会社最高顧問が語る、社会現象を起こすほどのヒットを生み出す企画の極意!
布川 郁司[ヌノカワユウジ]
内容説明
『うる星やつら』『魔法の天使クリィミーマミ』『NARUTO』『おそ松さん』などを手がけて日本のアニメ産業を支えてきた株式会社ぴえろ創業者が明かす、ヒットを生み出す企画の極意!!
目次
1 なぜ「おそ松さん」は、社会現象となったのか?
2 「匂い」こそが、良い企画の条件である
3 理論武装よりも、「熱」を大切にする
4 「赤字覚悟」も、ときには必要だ
5 逆境のときほど、「新しい売り方」を考える
6 日本から企画で海を超える方法
著者等紹介
布川郁司[ヌノカワユウジ]
株式会社ぴえろ取締役最高顧問。1947年生まれ。山形県酒田市出身。竜の子プロダクションでアニメーター・演出家として『タイムボカン』『ヤッターマン』などを担当。1979年株式会社ぴえろ設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
END
18
正直な部分ではもっと『おそ松さん』のヒットの裏側を描いて欲しかった。しかし、『うる星やつら』『クリーミィー・マミー』などスタジオぴえろの懐かしのアニメの裏話や、押井守やタツノコプロの話など新旧のアニメ業界の事が楽しめた本です。ビジネス書となると堅苦しいイメージしかないが、こういう分野から世界に向けてのビジネスの手段などを学ぶというのは、入門編としては最適だと思いました。2018/08/31
Porco
17
『おそ松さん』の話だけではなくて、アニメの制作から版権ビジネスまで扱っています。文字数少なめだけど熱量高めの良書。2016/11/08
giant_nobita
12
『おそ松さん』がヒットした要因として、幾つかのことが語られている。女性ファンの多かった「しろくまカフェ」のフォーマット(ほのぼのキャラとイケメン声優というアンバランスな組み合わせ)を、働く女性も観やすい深夜という時間帯で行ったこと+6つ子に個性をもたせ、見た目も性格も違いを際立たせたこと+情報を伏せることで視聴者の意表を突き、口コミが広がったこと+赤塚作品ならではのナンセンスギャグの裏の「哀しさ」+人気声優が一緒に演じることで「一体感」が生まれたこと+制作側に「おそ松くん」世代が集まっていたこと、など。2016/12/17
ゆき
10
14松が好きです。企画についてっていうか、まあ、ごちゃごちゃと今のアニメについて語っている本。2016/11/23
きたさん
9
ジャンルとしてはビジネス書だけれど、記憶に残った箇所の多くはスタジオぴえろ(現ぴえろ)の歴史だったような。優良コンテンツをどうやって金に換えるか、というのは日本にとって永遠の課題だよな、と実感。個人的にはもう少し権利関係の話が読みたかった。イラストはいくらかあるものの、文章では「おそ松さん」にはそんなに触れられてません。2016/11/01