大班(タイパン)―世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

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大班(タイパン)―世界最大のマフィア・中国共産党を手玉にとった日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087860559
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

昼間は官僚、夜はマフィアのボス、2つの顔を使い分ける中国人エリート達が牛耳る実業界。30年にわたりビジネスを成功させ、「大班(タイパン)=リーダー」と慕われた日本人、千住樹(せんじゅたつき)の奮闘と波乱に満ちた物語。

内容説明

昼間は官僚、夜はマフィアのボス、二つの顔を使い分ける中国人エリートたち。一方で、知らぬ間に利益を抜かれる日本企業。一筋縄ではいかない彼らと渡り合い、やがて彼らの懐に入り込み、ついには「大班(リーダー)」と呼ばれた日本人・千住樹。いかに戦い、ビジネスで勝ち抜いたか、波乱万丈な生き様を描く!

目次

第1章 公私混同しなければ中国人ではない(一九九二年)
第2章 脱税物販ビジネス(一九八八年)
第3章 幇の恐怖(一九九四年)
第4章 三つ子の魂百まで(一九九一年)
第5章 「関係」の移転(一九九六年)
第6章 チャイナ・オペレーション(二〇〇一年)
第7章 反日デモ(二〇一二年)
第8章 それから(二〇一五年)

著者等紹介

加藤鉱[カトウコウ]
作家。1953年、愛知県生まれ。経済誌記者を経て香港に渡り、在住10年。1992年に香港で日本語オピニオン紙「サイノエイジア・ファックスライン」を創刊。中国への返還という歴史的な過渡期を迎える香港をレポートした。内外の政治・経済をはじめ文化、スポーツ、ギャンブルまで執筆テーマは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

20
★5 これはおもしろい。中国に進出した日本企業を舞台にした話。 中国について多くの本が出版されているが、この小説の方が中国の実態をまるっと把握でき、中国の経済・社会がすべてわかってしまう(気になる)のでとてもお得な本。 なるほどと納得するすることばかりであった。 2016/06/02

R

11
近現代における中国でのビジネス闘争を描いた小説でした。副題は少し煽り過ぎだと思うのですが、中国で成功するのに必要なことを描いていて、その努力を怠ったり、嘗めた形で参入した日本企業の多くが没落していくところも描いていて、成功物語よりも、失敗の本質を描いたようでもあって読み応えがありました。現地の習慣や風習、生き方や考え方に理解を向けなくてはなし得ない、陳腐な郷愁に囚われて、中国に多額の無謀投資をする老人たちへの苦言は、大変納得のものでした。2016/02/10

Machida Hiroshi

6
本書は、著者が実在の人物から取材した実話をベースにした小説になります。テンポの良い文体なので、サクッと読めます。本書の中に、「世界最大のマフィアは中国共産党」だというセリフがありますが、「関係」に入ってしまえば、全力で守ってもらえるし、あるいは「関係」を率いれば、下は忠誠を誓って付いてくるということで、意外とマフィアとかヤクザのような仁義の世界なのだと思いました。そして本書の主人公は、緻密で誠実な仕事で、中国の表と裏の有力者と「関係」を結び、さらには「大班(リーダー)」と呼ばれるまでなった凄い男でした。2016/07/22

ばなな

6
これは、映画にしたら超面白いと思う。まず、最初のページから強烈。公私混同をしなければ中国人じゃない。賄賂当たり前、首が痛くなる程頷きを繰り返す。主人の千住は、アメリカ、中国での経験をプラスにして成功を掴んでいく。中国人の金に対する執着が凄い。図書館リクエスト本で購入して頂き感謝。2016/01/14

オオイ

5
とても中国人とは付き合えないと改めて感じる本、でもそれに対応できる日本人もいるんだ。2015/12/18

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