出版社内容情報
国家が財政破綻すると、そこに住む人はどうなるのか? 高城剛がリアルに見た、財政が破綻した国や都市のリアルな現実。危機的な状況をサバイバルした人々に共通する条件は何かを解き明かすルポ。
内容説明
アルゼンチン、スペイン、ギリシャ、キプロス、ロシア、タイ、韓国…国家が財政破綻すると人はどうなるのか。破綻した国の人々に学ぶ生き延びるためのヒント。
目次
第1章 国家財政破綻、人はどう生き延びたのか?(ソヴィエト連邦崩壊;アジア通貨危機と韓国;アルゼンチン)
第2章 ユーロ圏危機に学ぶ「生き延びるヒント」(スペイン危機;ギリシャ危機;キプロスの国家財政破綻)
第3章 デトロイトに見る、アメリカの未来(デトロイト、2013年)
著者等紹介
高城剛[タカシロツヨシ]
1964年、東京都葛飾区柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」でグランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。自身も数多くのメディアに登場し、広告に出演。総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。2008年より、拠点を欧州へ移し活動。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
37
信じてきた社会システムや資本主義は、いつか必ず崩壊する(12頁)。スペインは日本と違い、食料自給率は100%以上だから、若者が失業率50%以上でも、とりあえずは食えるようだ(17頁)。世界同時不況、21Cの世界恐慌、何が引き金となるかわからない(23頁~)。ロシアの事例が今の日本に近い。止まらないインフレと上がらない給料によって、人々の生活は非常に苦しいもの(47頁)。対岸の火事ではなくて、読めば読むほど日本の将来を按じてしまうアルゼンチン、ギリシャ、キプロスなどの事例。 2015/01/12
赤星琢哉
21
いろいろ大変なことがあるのだなぁ。明日は我が身。思い立ったが吉日です。この行動力はすごい。2014/12/03
kubottar
12
日本もいつ破綻してもおかしくない。そうなった場合のため、どういった準備をしておくかが大事だ。とりあえず野菜作っておこう!2014/11/05
Kumisuke92
8
経済破綻をポジティブに受け止め、質素の中に人生を楽しむという方向に舵を切ったヨーロッパ人の姿に、高城さんは大きく影響を受けた。破綻しているのか?というタイトルは経済破綻は人生破綻とは違う、経済破綻しても人は人生を楽しむことができるという意味だろう。お金では買えないプライスレスな価値を大切にするメンタリティーがあれば、心乱されることなく日々の幸せを見出していけるはず。この本は、身の丈以上の成長を求めるあまり動揺しやすい体質の我々日本人におくる一歩先からのメッセージだと思う。2016/05/02
T K
6
明日は我が身。政策から起こるもの、隠れた民族的違いから起こること、巨大資本によって起こること、デフォルト時限爆弾はいつ日本に…国家と個人を分けて考える必要がありそうだ。2015/04/15