感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
7
犯人解決の糸口を掴むため、貴子は自分のトラウマと向き合い幼い頃レイプされた現場に向かう。 次の被害者は、刑事高橋の兄の娘(愛人との間に産まれた子)。加害者、被害者それぞれの家庭の姿が リアルに描かれたクライマックス。一生の傷と爪痕を残しながら、少女たちは生きていかなければならない。 性犯罪の刑罰は軽すぎると思う。▽図書館2015/10/08
にゃむこ＠読メ13年生
3
貴子は忌まわしい過去を克服すべく、事件後に預けられ生活していた伯父宅から実家に戻り、事件当時の状況を家族から聞き出すなど過去と向き合い、自分は悪くなかったと立ち直ることができた。一方、目撃情報などから松永の潜伏先を突き止めた警察が突入し逮捕、軟禁されていた三人目の被害幼女も無事保護された。著者あとがきによると、やはり'89年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件を基にしたらしい。性的暴行の被害者は「された自分が悪い」と激しく自分を責めてしまうようだが、周囲の協力のもと、どうか闇の果てから這い上がってほしい。2015/04/30
ぱきら
1
電子コミックで。昔、母がYOUを買っていてぼんやりとした記憶しかなく、改めて読むと、被害者心理が丁寧に描かれていて、20年も前の作品とは思えないクオリティ。犯人にも事件を起こすきっかけや理由などはあれど、それでも幼い子供を性の対象にし、傷つけ殺害する罪は、何より重い。トラウマを抱えた主人公が、ようやく幸せにたどり着いても、まだ見る夢には恐怖が入り混じる。それほど、心の傷は完治するのが難しいのだろうと思う。2016/06/22
まぁぼ
0
貴子が克服していく過程が良かったです。2019/12/30
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