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内容説明
舞鶴引揚記念館にロシア製の古びたトランペットが一管、展示されている。終戦直後、シベリアに連行・抑留された日本人捕虜たちがつくった楽劇団「新星」で使っていたものだ。団員たちの涙と汗、そして運命が詰まった記念品であった。極寒の日本人捕虜収容所に誕生した巡回慰問の楽劇団―その涙と汗の軌跡を初紹介。
目次
序章
誕生
命綱
希望
望郷
相聞
猜疑
旅路
競演
追憶
帰国
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
21
新宿の平和祈念展示資料館の企画展示「極限下のエンターテイメント シベリア抑留者の娯楽と文化活動」で知った本の一冊。収容所や刑務所のような場所でも、いやそういった場所でこそ、人は娯楽や芸術を求めるようで、各地の関連施設を巡っていると必ず盤上のゲーム類(チェスや囲碁や将棋)や楽器、文芸、手工芸が展示されている。本書は、極東のライチーハ収容所で結成され、評判になった楽劇団の関係者を訪ねてまとめたもの。この収容所は所長らの運営方針が優れていたようで、浴場なとの衛生施設なども整備されていた。(つづく)2024/07/30
いちろう
9
京都府舞鶴市にある 引揚記念館 へいけば すべての 謎は解けます!2013/01/30
みこと
6
ヴァイオリンを始めたばかりのころに、楽器に関わる本をとにかく読みたくて手に取った本。内容はほとんど忘れてしまったけど、最近またトランペットに惹かれこの本を思い出したので登録。人間にとって、音楽って何なんだろうなぁと考え、ヴァイオリン以外の楽器に最初に興味を持つきっかけになった一冊。舞鶴の引揚記念館にいつか行ってみたい。