見えない死神―原発不明がん、百六十日の記録

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

見えない死神―原発不明がん、百六十日の記録

  • ウェブストアに18冊在庫がございます。(2025年12月10日 01時39分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087817683
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

夫の突然の腹痛、そして入院。検査を繰り返すが、原因は不明。
ようやく診断がついたときには、余命わずか数週間。
「原発不明がん」とは、いったい何なのか?

第22回開高健ノンフィクション賞最終候補作


【各界から絶賛の声、続々!】
理不尽極まりない、まさに「見えない死神」。明日は我が身。震え上がりながら一気に読んだ。
――成毛眞氏(「HONZ」代表)

哀しみの底に沈みながらも、決して諦めない。検証し続ける。その圧倒的な想いの強さに胸うたれる。
――小池真理子氏(作家)

著者は、愛する人を「希少がん」で亡くすという個人的な体験を病の普遍的な記録にまで昇華させた。苦しみを同じくする人々や医療難民にとって必見の情報と知見がここにある。
――加藤陽子氏(歴史学者)

【あらすじ】
ある休日、夫が原因不明の激しい腹痛に襲われた。入院して検査を繰り返すが、なかなか原因が特定できない。ただ時間ばかりが過ぎ、その間にも夫はどんどん衰弱していく。
入院から3ヵ月後、ようやく告げられたのは「原発不明がん」の可能性、そして夫の余命はわずか数週間ではないか、というあまりにも非情な事実だった。

この「原発不明がん」とは、一体いかなる病気なのか?
治療とその断念、退院と緩和ケアの開始、自宅での看取り……。発症から夫が亡くなるまでの約160日間を克明に綴るとともに、医療関係者への取材も行い、治療の最前線に迫ったノンフィクション。

【著者プロフィール】
東えりか(あづま・えりか)
書評家。1958年千葉県生まれ。信州大学農学部卒。動物用医療器具関連会社で勤務の後、1985年より小説家・北方謙三氏の秘書を務める。2008年に書評家として独立。2011年から2024年までノンフィクション書評サイト「HONZ」副代表を務める(現在閉鎖)。日本推理作家協会会員。『週刊新潮』『小説新潮』『婦人公論』『本の雑誌』『公明新聞』『日本経済新聞』で書評を担当。文庫解説担当著書多数。


【目次】

内容説明

ある休日、夫が原因不明の激しい腹痛に襲われた。病院でどれだけ検査を行っても原因は特定できず、ただ時間ばかりが過ぎ、彼はどんどん衰弱していく。入院から三ヶ月後、ようやく告げられたのは「原発不明がん」の可能性、そして夫の余命はあと数週間ではないか、という非情な事実だった。この「原発不明がん」とは、いかなる病気なのか?治療の断念、退院と緩和ケアの開始、自宅での看取り。発症から夫が亡くなるまでの約百六十日間を克明に綴るとともに、医療関係者への取材も行い、治療の最前線に迫ったノンフィクション。

目次

第一部(発病と焦燥;診断と転院;治療と断念)
第二部(保雄のこと 私のこと;退院 そして緩和ケアの開始;在宅介護;ベッドのかたわらで;最期の時)
第三部(永遠の別離;喪失感と罪悪感;原発不明がんとは何か;医療従事者から見た実態 都立駒込病院編;医療従事者から見た実態 住宅緩和ケア編;T医師からの返信)
第四部(寄る辺なき日常;希少がんセンター)
終章

著者等紹介

東えりか[アヅマエリカ]
1958年千葉県生まれ。書評家。信州大学農学部卒。動物用医療器具関連会社で勤務の後、1985年より小説家・北方謙三氏の秘書を務める。2008年に書評家として独立。2011年から2024年までノンフィクション書評サイト「HONZ」副代表を務める(現在閉鎖)。日本推理作家協会会員。『週刊新潮』『小説新潮』『婦人公論』『本の雑誌』『公明新聞』『日本経済新聞』で書評を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

41
病気になって初めて病気がわかることを経験してきたが、。漠然と知っていたことが理解していなかった。癌とがんの違い、緩和ケアという医療のことを。「後医は名医」は印象的、医療ではデータの蓄積がこの言葉を表している。夫妻が病名がわかり治療までの焦りや苦しみ、希少がんと分かった時は安堵と別れが…。その後の妻はジャーナリストとして検証作業をするなかで情報を得るサービスと出会う。田舎で暮らす私にとり、専門病院もなく、情報難民になるであろう不安が残った。正確な情報、真っ当な医療者に出会えるのは「運」ではないと思いたい。2025/12/02

よっち

25
突然の腹痛で倒れ入院して検査を繰り返した夫の診断「原発不明がん」とは一体何なのか。発症から夫が亡くなるまでの約160日と治療の最前線に迫ったノンフィクション。なかなか原因が特定できずどんどん衰弱していく夫。入院から3ヶ月後、ようやく告げられた原発不明がんという診断と、余命はわずか数週間という非常な現実。病名がわからないことがここまで治療や心の準備を困難にするのかと驚かされましたが、医療関係者への取材を通じて実態に迫る著者の真摯な姿勢があって、終末期医療に向き合う現場も丁寧に描かれていたことは印象的でした。2025/12/04

coldsurgeon

9
原発不明がんという希少がんに侵された伴侶を看取った書評家・東えりかの綴る闘病記。がんが発生した臓器が不明の転移病巣の増悪により発見される原発不明がんに、随分、理不尽な思いをしたことだろう。消化器外科医として、このような患者に遭遇したならば、同じような混迷の診断の道に入り込んでしまうだろう。がんは治癒可能な病気になりつつあるという錯覚を社会は持っているようだが、治療現場の医療者はそのように思っていないはずだ。治療の組み合わせにより、元気でいられる時間を長くしようと努めるはずだ。彼女の夫は、短すぎる余命だ。2025/11/05

坊っちゃん

6
★★★★2025/11/05

チェアー

2
原発不明がんを含む希少がんについて、もっと知られなければならないと思う。この本ではその窓口について(希少がんホットライン)ふれている。それは貴重な情報だ。 どう死ぬかを考えることは、どう生きるかを考えることと同義だ。生きる延長にしか望ましい死に方はない。 2025/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22922397
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品