対馬の海に沈む

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対馬の海に沈む

  • 窪田 新之助【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087817614
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2024年 第22回 開高健ノンフィクション賞 受賞作。

JAで「神様」と呼ばれた男の溺死。
執拗な取材の果て、辿り着いたのは、
国境の島に蠢く人間の、深い闇だった。

【あらすじ】
人口わずか3万人の長崎県の離島で、日本一の実績を誇り「JAの神様」と呼ばれた男が、自らが運転する車で海に転落し溺死した。44歳という若さだった。彼には巨額の横領の疑いがあったが、果たしてこれは彼一人の悪事だったのか………? 職員の不可解な死をきっかけに、営業ノルマというJAの構造上の問題と、「金」をめぐる人間模様をえぐりだした、衝撃のノンフィクション。

【選考委員 大絶賛】
ノンフィクションが人間の淋しさを描く器となれた、記念すべき作品である。
──加藤陽子(東京大学教授・歴史学者)

取材の執拗なほどの粘着さと緻密さ、読む者を引き込む力の点で抜きん出ていた。
──姜尚中(政治学者)

徹底した取材と人の内なる声を聞く聴力。受賞作に推す。
──藤沢 周(作家)

地を這う取材と丁寧な資料の読み込みでスクープをものにした。
──堀川惠子(ノンフィクション作家)

圧巻だった。調査報道の見本だ。最優秀な作品として推すことに全く異論はない。
──森 達也(映画監督・作家)

(選評より・五十音順)

【著者プロフィール】
窪田新之助(くぼた しんのすけ)
ノンフィクション作家。1978年福岡県生まれ。明治大学文学部卒業。2004年JAグループの日本農業新聞に入社。国内外で農政や農業生産の現場を取材し、2012年よりフリーに。著書に『データ農業が日本を救う』『農協の闇(くらやみ)』、共著に『誰が農業を殺すのか』『人口減少時代の農業と食』など。

内容説明

JAで「神様」と呼ばれた男の溺死。執拗な取材の果て、辿り着いたのは、国境の島に蠢く人間の、深い闇だった。2024年第22回開高健ノンフィクション賞受賞作。

著者等紹介

窪田新之助[クボタシンノスケ]
ノンフィクション作家。1978年福岡県生まれ。明治大学文学部卒業。2004年JAグループの日本農業新聞に入社。国内外で農政や農業生産の現場を取材し、2012年よりフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

224
第22回 開高健ノンフィクション賞受賞作ということで読みました。窪田 新之助、初読です。JA&錬金術&地方の隠蔽体質の闇、スリリングなサスペンスのようなノンフィクションでした。昨年読んでいたら2024年のBEST20候補になったはずです。 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-781761-4 2025/01/14

trazom

132
JA対馬において、巨額の共済金が不正に取得される事件を追ったノンフィクション作品。徹底した取材を通じて事件の全貌を明らかにした著者の行動力は見事。ただ私は、著者が首謀者を「本人が余りにもかわいそうに思えた」と書くスタンスに違和感を持つ。確かに、厳しいノルマや甘い監査のJAの組織としての問題は事実だが、明らかな横領を主導した人物は同情すべき存在だろうか。一方で、不正を黙認したり加担した周囲の人たちが批判されているが、世間やムラ社会の柵の中で、声を上げられずいた弱き人たちにこそ、生きることの悲哀を感じる。2025/03/16

ナミのママ

108
2019年2月人口約3万人の対馬で1台の車が海に転落した。死亡したのは西山義治44歳、JAで「神様」と呼ばれていた男。22億円の共済金不正流用の疑いをかけられた直後だった。人口の少ない島で巨額の金額をどうやって動かしたのか、なぜ11年も発覚しなかったのか、単独の犯行か、どんな人物だったのか。著者は丁寧にかつ深く取材を重ねていく。旧体質の組織と閉鎖的な土地に「またか」と嫌になる。死人に口なしとばかりに西山だけに罪を負わせた人達、心から笑える人生を送れるのだろうか【2024年第22回開高健ノンフィクション賞】2024/12/22

nonpono

95
対馬という国境の小さな島で起こった農協の事件。郵便局の年賀状などの自爆営業など有名だが農協も?始まりに小宮さんへと。小宮さんが登場するくらいから物語の持つ熱が走り出す。JA対馬の共済事業で圧倒的な力を持った西山。顧客からの信頼は厚く果ては印鑑や通帳も預かる。稚拙な錬金術のカラクリは暴かれているのに西山を守る組織、西山がいるからノルマを免れる同僚、成績を保つ組織。西山は必要悪なのか。腐敗に蓋を閉められなくなれば西山外し。梯子を外された西山の道行き。みんな共犯?緻密な取材で描く農協の闇、西山だけが悪いのか。2025/04/04

まちゃ

95
話題のノンフィクションということで手に取りました。JAの構造上の問題、日本の村社会の闇に切り込んだ大作。読み応えがありました。JAの共済事業で長年に渡り全国トップ営業として表彰され続けた男の溺死。一人の男の横領疑惑から、不正を助長したJAという組織の問題、利益共同体の一員として無自覚に加担した地域の契約者たち。事の大小はあれど、どこでも起こり得る問題であり、それを防ぐためには風通しの良い組織文化と個人の倫理観(コモンセンス)が大切だと感じました。2025/03/30

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