フェミニスト紫式部の生活と意見―現代用語で読み解く「源氏物語」

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フェミニスト紫式部の生活と意見―現代用語で読み解く「源氏物語」

  • 奥山 景布子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087817447
  • NDC分類 913.364
  • Cコード C0095

出版社内容情報

平安文学研究者出身の作家・奥山景布子が、「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキイワードを切り口に「源氏物語」を読み解く。そこに浮かび上がってきたのは、作者・紫式部の女性たちへの連帯のまなざしだった。時空を超えて現代の読者に届くメッセージ――希望ある未来へとバトンを繋げる新解釈。著者初の古典エッセイ。

<目次>
はじめに 「サブカル」、そして「ジェンダー」「フェミニズム」
――紫式部の追究した「人間の真実」

第一講 「ホモソーシャル」な雨夜の品定め
――平安の「ミソジニー」空間

第二講 「ウィメンズ・スタディズ(女性学)」を古典で
――「女の主観」で探る夕顔の本心

第三講 ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸
――「シンデレラ・コンプレックス」からの解放

第四講 「サーガ」としての「源氏物語」
――光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」

第五講 「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜
――「マージナル・レディ」の生き方

第六講 宮家の姫の「おひとりさま」問題
――桃園邸は平安の「シスターフッド」?

第七講 「教ふ」男の「マンスプレイニング」
――紫の上の孤独な「終活」

第八講 「都合の良い女」の自尊心
――花散里と「ルッキズム」

第九講 平安の「ステップファミリー」
――苦悩する母たちと娘の「婚活」

第十講 宇治十帖の世界と「男たちの絆」
――「欲望の三角形」が発動する時

第十一講 薫の「ピグマリオン・コンプレックス」
――女を「人形」扱いする男

第十二講 「自傷」から「再生」へ
――浮舟と「ナラティブ・セラピー」

おわりに 古典を現代に



<著者プロフィール>
奥山景布子(おくやまきょうこ)
1966年生まれ。小説家(主なジャンルは歴史・時代小説)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。主な研究対象は平安文学。高校講師、大学教員などを経て、2007年第87回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2018年、『葵の残葉』(文藝春秋)で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞をダブル受賞。古典芸能にも詳しく、落語や能楽をテーマにした小説のほか、朗読劇や歴史ミュージカルの台本なども手掛ける。また、「集英社みらい文庫」レーベルでは、児童向けの古典案内・人物伝記も精力的に執筆。著書多数。

内容説明

千年の時を超えて届く女たちへの「連帯」のメッセージ!!読む者を「救済」し「再生」へ―「源氏物語」の新解釈。

目次

はじめに 「サブカル」、そして「ジェンダー」「フェミニズム」―紫式部の追究した「人間の真実」
第1講 「ホモソーシャル」な雨夜の品定め―平安の「ミソジニー」空間
第2講 「ウィメンズ・スタディズ(女性学)」を古典で―「女の主観」で探る夕顔の本心
第3講 ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸―「シンデレラ・コンプレックス」からの解放
第4講 「サーガ」としての「源氏物語」―光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」
第5講 「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜―「マージナル・レディ」の生き方
第6講 宮家の姫の「おひとりさま」問題―桃園邸は平安の「シスターフッド」?
第7講 「教ふ」男の「マンスプレイニング」―紫の上の孤独な「終活」
第8講 「都合の良い女」の自尊心―花散里と「ルッキズム」
第9講 平安の「ステップファミリー」―苦悩する母たちと娘の「婚活」
第10講 宇治十帖の世界と「男たちの絆」―「欲望の三角形」が発動する時
第11講 薫の「ピグマリオン・コンプレックス」―女を「人形」扱いする男
第12講 「自傷」から「再生」へ―浮舟と「ナラティブ・セラピー」
おわりに―古典を現代に

著者等紹介

奥山景布子[オクヤマキョウコ]
1966年生まれ。小説家(主なジャンルは歴史・時代小説)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。主な研究対象は平安文学。高校講師、大学教員などを経て、2007年、第八十七回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2018年に『葵の残葉』(文藝春秋)で第三十七回新田次郎文学賞、第八回本屋が選ぶ時代小説大賞をダブル受賞。古典芸能にも詳しく、落語や能楽をテーマにした小説のほか、朗読劇や歴史ミュージカルの台本なども手掛ける。また「集英社みらい文庫」レーベルでは、児童向けの古典案内・人物伝記も精力的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

45
もっと紫式部の人物像とか生き方に言及してくれるのかと思ったが、そうでもなく。確かにフェミニストの要素はあっただろうが、平安時代の最高の貴族に接する仕事や小説執筆の生活から筆者が読み解いたこと・・・書名と内容が合っていないように感じた。まぁ、いずれにせよ鬼才の女性であったことは確かだ。2023/12/10

sofia

34
本の題名は難しいけれど、とてもおもしろかった。私の「源氏物語」について悶々と思っていること(文章能力なし)を活字化されていて「そうそう」とうなずいた。時代は違うが、光源氏は夕顔に対して死体遺棄だし、紫の上には誘拐と不同意性交罪。今回読んで見方が変わったのは朧月夜と花散里。人を人として見ない薫観はうんうん。奥山さんの源氏物語講座に通いたい。原文は読めないけど、こういう解釈の本はおもしろい。2024/01/16

くるぶしふくらはぎ

18
昭和、平成と女性を巡る「不適切にほどがある」案件は、令和になって徐々に減少傾向とはいえ、まだまだ途上。で、本書ですが、あらま、紫式部さんとは平安時代からなんと先見の明があったことかと思える記述が「源氏物語」には散見してたんですね。女性蔑視発言をする高級イケメンお坊ちゃんたち、女性を政略の道具としか見ない男社会、説教大好きモラハラおじさん、それは普通のことで女性は守られる存在だと受容しながらも物語を通して「なんか変よね」と言い続け、当時から現在に至るまで女性にエールを送っていたのか。凄いぞ。2024/03/31

ちょこ

15
『源氏物語』を読み解く本。『光る君へ』が絶好調に面白いので『源氏物語』に触れときたいなあと思って手に取ってみた本。『源氏物語』は学生時代に読んだことはあったが薄らぼんやりとしか覚えてないので復習にはなったかな。新たな解釈を加えての解説本なので意見が分かれるとこにはなるかと思うがこういう読み解き方も興味深いなとは思った。2024/04/11

しゅー

9
★★★「女性が女性読者に向けて書いた本」なのに、アカデミズムの世界で男性を中心に研究されているのはもったいない。著書が女性の立場から意見を言うと鼻で笑われたらしい。一方で最近、別の著者がフェミニズムの立場から『源氏物語』の性意識の酷さをあげつらう本を書いたようだけど、そう言うのはなんか違うと思う。その点、本書は執筆当時に女性が置かれた状況をしっかりと考慮しつつ、フェアなツッコミの入れ方をしている。男性読者にとっては『源氏物語』の読み方を教わりながら、ジェンダー差別を議論する上での色んな切り口を学べるのだ。2024/01/21

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