命の響―左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉

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命の響―左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087815733
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

78歳にして現役、左手のピアニスト舘野泉さん。2002年に舞台で倒れ、右半身マヒという困難な状況でリハビリを重ね、2004年に奇跡的に復活。発想を変えて新たな道を進み、社会に貢献する生き方が感動的。

内容説明

78歳、現役、この生き方こそがまさに奇跡!日本を代表するピアニストが舞台で倒れ、右半身麻痺…困難な状況を克服し、「左手のピアニスト」として復帰。決してあきらめない不屈の精神と、しなやかでユーモラスな生き方が人々を魅了し、新たな音楽を生み出していく…

目次

第1章 六七歳「左手のピアニスト」としての再出発(行く道は一つ 左手で復帰すること ほかのことはあとからついてくる;ピアノが弾けなかった二年間の空白に感謝する それは、次の世界を生み出す大事な時間だった;精神に胡椒が入ると「人生の達人」になれる ほか)
第2章 ハンデに妥協せず音楽の本質を追究し続ける(左手一本だからといって音楽に妥協してはいけない どんなに難しい曲でも練習を重ねれば、弾けるようになる ハンデだと思っていたことがアドバンテージに変わる;常識ってなんだろう 父は、僕を枠にはめなかった 母は、「はみ出すくらいが面白い」と言った だから、僕はいつも人生で大きな空間が持てた;できるか、できないかは考えない やりたいか、やりたくないか やりたいと思ったらもう駆け出している ほか)
第3章 音楽は生きる喜び 人と人をつなぐ(好きなものが一つあるだけで世界が変わる 人は、強くなれる;求められれば、どこへでも行く どんな会場、どんなピアノでも最高の音を響かせたい 聴く人と心を通わせたい;「誰かのため」は「自分のため」より頑張れる ほか)

著者等紹介

舘野泉[タテノイズミ]
1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学首席卒業。1964年よりヘルシンキ在住。1968年メシアン現代音楽国際コンクール第2位。世界各国で行った演奏会は3500回を超え、世界中の聴衆から熱い支持を得る。2002年脳溢血により右半身不随となるも、2004年「左手のピアニスト」として復帰。シベリウス・メダル(2006年)、旭日小綬章受章(2008年)、東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞(2012年)ほか受賞歴多数。2006年左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会会長、日本セヴラック協会顧問、サン=フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

38
この本を読むまで舘野泉さんを知らなかったことが実にもったいなかった。フィンランドでのコンサート中に65歳で脳溢血で倒れられ、出血がメスを入れられないところだったので自然治癒となったそうです。それから何十年も左手だけの演奏を続けられています。「アヴェ・マリア」や「シャコンヌ」など、左手だけになったからこそ気づけた曲の素晴らしさ。忖度無しのコンサートでの曲選び。詰め込みすぎて弾ききれず、聴きたい人は自宅へとアナウンス。280人も来られたのには驚きました。長く住まわれているフィンランドへの愛にも感動。2023/03/19

ワッピー

23
脳溢血の後遺症により右手を使えなくなった舘野さんが左手のピアニストとして、演奏活動を再開するまでの軌跡と葛藤。もともと自分の軸を強く持ち、世間の尺度や価値観に影響されなかったと伺っていましたが、こうと決めたらどんなに無謀に見えてもチャレンジを貫き通し、来る者拒まず、かなり無茶な条件でもそこに赴いてピアノを弾き続けてきた強さは変わりませんでした。美智子皇后陛下(当時)とのご縁を書いた章には不覚にも涙が出そうになりました。アイスランドでの放置事件で見せたしなやかな強さに憧れます。今、迷っている人にもおススメ!2021/12/31

けんとまん1007

19
図書館で見かけた「左手のコンチェルト」を読んで以来(何年前だろう)、頭の片隅に決して忘れることなくあるかたのお一人。淡々とした表現で書かれているにも関わらず、伝わってくるものは、とてもつもなく広く深く染み込んでくるようなものがある。左手で鍵盤をという秘密も書かれていて、そうなのかと驚愕。手と足をフルに動かし、思いも込めてだからこそ、伝わるものがあるのだろう。人の生き方、何のために、誰のために・・・いろいろ考えることがある。2015/09/21

Rie

9
半身不随になり、左手のピアニストとして精力的に演奏をこなす舘野泉さんの半生が描かれたエッセイ。タフさも感じるが、その文章からは想像以上にお茶目で柔らかい人柄が窺える。思い込みや世間の目、常識など諸々を取っ払った所からこそ、本当にやりたいことやパワーは湧き出てくるのかもしれない。驚くほど豊かな感性に感動を覚えた。私は人の目を気にしがちだし、コンプレックスの塊だけど、そういう人にこそオススメしたい一冊。2015/06/03

paluko

8
「生きる勇気をくれる23の言葉」って中身の薄い語録系の本にありがちな感じだけど(←偏見)、しっかり内容の充実した本だった。2022年初読みがこの本でよかった。イベントで舘野さん・奥様に直接お会いしたことがありますが発症からリハビリ、左手一本での演奏活動に至るまでこれほどの困難を経験してきたとは全く感じさせない明るさ穏やかさが印象に残っています。演奏会で予定曲目を弾ききれず「聴きたい方は一週間後、自宅まで来てください」とアナウンスした話(103頁)にはびっくり。2022/01/01

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