出版社内容情報
フィンランドのアンデルセン、トペリウスの原作を、スズキコージが描きおろし! 100年に一度目を覚ます巨人と子どものなぞなぞ対決──賢くて意地悪な人より、少しマヌケでも優しい人のほうが素敵です。
内容説明
北欧ラップランドの氷山の中で100年ぶりに目がさめた氷の巨人は子どもとなぞなぞ合戦をすることに―「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれるトペリウスの物語は、相手を思いやる心のやさしさを大切に伝えます。
著者等紹介
トペリウス,サカリアス[トペリウス,サカリアス]
1818年生まれ。児童文学作家・詩人・歴史学者。『木いちごの王さま』をはじめとする童話を多数創作し、「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれる。広大な森とたくさんの湖がある北欧で書かれた物語は、森や海、川、そして雪と氷の世界など、大自然を舞台にした幻想的なものが多い
スズキコージ[スズキコージ]
1948年静岡県生まれ。1972年『ゆきむすめ』(岸田衿子・文)で絵本デビュー。絵本著作多数、受賞多数。また、映画や演劇のポスター、舞台装置、衣装を手がけ、壁画や看板、音楽など活躍の場は幅広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
39
作者はファンランドのアンデルセンといわれているそう。遥か北の村に住む氷の巨人達と雷の神トールの戦いで生き残ったのは「背の高さは1キロメートル、頭の悪さは6キロメートル」のちょっとまぬけなコーリンたった一人。100年に一回目を覚ますコーリンと小さい男の子の知恵比べ。はじめはイライラしていたけど、だんだんなんだかおかしくなって2000年ぶりくらいにゲラゲラ笑ったコーリン…最後、男の子がコーリンを思う気持ちが良いなぁ。「かしこくていじわるな人よりも、少しまぬけでもやさしい人のほうが、ずっとすてきです」2020/10/18
杏子
17
原画展にて初めて見て本を購入しました。「かしこくていじわるな人よりも少しまぬけでもやさしい人のほうがずっとすてきです」やさしくてちょっとユーモラスな巨人はよいな。スズキさんの絵はパワーにあふれ、圧倒されます。2014/08/11
ほのぼの
12
独特の絵で有名なスズキコージさんのイラストだったので、てにとりました。チビッコはかなり聡明な子ですね。ちょっとコーリンがかわいそうな気もしました。2014/03/07
マツユキ
10
絵本を見つけたので、読んでみましたスズキコージさんの絵が迫力あります。大昔から生きている巨人が、百年ごとに目を覚まし…。文明に驚く巨人が面白い。最後は子供と…。どっちもどっちだなあ。憎めないのは、分かる。2019/08/02
遠い日
10
北欧の伝説には多く登場する「巨人」の物語。なんとも雄大で悠長な味わいがいい。コーリンのとぼけた科白に、何度もにやり。大自然もコーリンにかかれば、ひとまたぎ。怖さより、のんびりした動きが強調されて安心して世界観に浸れる。最期は哀れともとれようが、チビッコのことばに救われる思いがする。2014/07/19
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