出版社内容情報
ジェントルマンの魂にふれる言葉の花束
人生と仕事について胸のうちを語った未発表インタビュー。飾らない言葉が心を打つ。最後となった連載エッセイも収録。この世界を見つめる著者の透徹した視線に改めて驚く、珠玉のメッセージ集。
内容説明
ジェントルマンの魂にふれる言葉の花束!人生と仕事について、その胸のうちを静かに語った晩年の未発表インタビューを収録。飾らない真実の言葉が心を打つ。最後となった連載エッセイも再構成して収録。この世界を見つめる著者の透徹した視線にあらためて驚く、珠玉のメッセージ集。
目次
第1章 きらめく言葉の花束―未発表インタビューより
第2章 エッセイ 祈りの旅路(祈りのこと;運不運ということ;子どものころのこと;月のこと;転機のこと;女神たちのこと;俳優人生のこと;僕を照らしてくれたもののこと;そして再び、祈りのこと)
著者等紹介
児玉清[コダマキヨシ]
1934年東京生れ。58年東宝映画第一三期ニューフェイス。67年フリーに。俳優、司会者、読書家、随筆家として長く活躍。2011年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くぅ
37
他の本でもふれられていることが多かったけれど、疎開先でのいじめの話や東宝撮影所の下積み時代というか干されていた時代の話は初めて知ることも多かった。本の話をする児玉さんは本当に少年のようでなんて可愛らしい人なんだろうと思うし、クールそうにみえて意外と熱い人だなぁという印象だったんだけれど、改めてこういう話を知ると当たり前だろうが苦労も多かったのだなぁとしみじみと。児玉さんがもういないことが、彼の読書体験談をもう教えてもらえないことが寂しいなぁ。2018/06/24
それいゆ
33
「アタック25」のファンでした。毎週楽しみに見ていて、勝者が挑戦する獲得パネルをひっくり返した部分の映像を見て答える人名・都市名あてクイズは、チャンピオンが不正解なのに、自分が答えることができたときなどは、最高の気分に浸っていました。昔はぜひ一度出場したいと思っていましたが、そんな機会もないままに時が過ぎてしまいました。クイズマニアの出場が減ってきたと書いていますが、喜ばしいことだと思います。最近はNHKBSの「週刊ブックレビュー」を欠かさず見ていましたが、番組終了となり残念でなりません。2012/12/23
chiru
31
書評集を読んで、児玉清さんの他の本も読みました。エッセイ集ですが、名言もたくさん。たとえば「一番欲しいものは〖心の自由を妨げられないこと〗」でも特に好きな言葉がありました。「僕、本当の意味での友達はいない」こういうことを言いきれる人って、いない気がする。いつも自分に厳しく、心に芯があるからこそ言えること。本当の意味で”かっこいい男性”なのだと思う。★52017/11/07
へロム
31
前半は仕事と人生についてインタビューを通じて本を作ろうとし未完成だったものをまとめたエピソード、後半はエッセイとなっている。児玉清さんが好きな人には、オススメです。2012/11/29
Willie the Wildcat
30
文学・芸術への愛情一杯。『週間ブックレビュー』は今でも記憶に残る。人柄も実直。印象深いのが「月」。風情と心情。人の心を大切にされていたように、自然も愛されていたのだろうと推察。次に、「読書」。”読書で得るもの”に共感!最後に、「転機」。人との出会い。時間が経ってそのありがたみがわかる点にも同感。まさか”篠沢教授”がここで登場するとは・・・。蛇足だが、「映画2本立て」の時代が懐かしい・・・。2013/02/17