印象派という革命

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814965
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0095

出版社内容情報

社会が変わるとき、「絵画の革命」もおこった!
日本では優しいイメージで人気の印象派の絵が、実は革新的な絵画だった。マネ、モネ、ルノワール、ドガ……彼らがいかに新しい時代に挑戦し、誰を愛しどんな人生を送ったのか? 絵画の見方が変わる!

目次

序章 なぜ日本人は「印象派」が好きなのか
第1章 フランス古典主義と美術アカデミーの流れ―フランス絵画の伝統はいかに作られたか?
第2章 エドゥアール・マネ―モダン・ライフを描いた生粋のパリジャン
第3章 クロード・モネ―色彩分割法を見いだした近代風景画の父
第4章 ピエール=オーギュスト・ルノワール―見る人に夢を与え続けた肖像画の大家
第5章 エドガー・ドガ―完璧なデッサンで人の動きを瞬間的に捉えた達人
第6章 ベルト・モリゾ&メアリー・カサット―表現の自由を求めた二人の女性画家

著者等紹介

木村泰司[キムラタイジ]
1966年生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、ロンドンサザビーズの美術教養講座にてWORKS OF ART修了。ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器等本物に触れながら学ぶ。東京・大阪などで開催される講演活動では、ビジュアル資料を駆使した軽やかなテンポの講義に多くの人々が魅了されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャトル

55
当初、前衛すぎて異端とされ不遇だった印象派の画家たち。次第に市民に認知され、今では世界中の人々に愛される「印象派」の歴史がよくわかる。マネ、モネ、ルノワール、ドガ、そしてモリゾ&カサット、それぞれの生い立ち、画家同士の出会いや確執など興味深い記述が多い。もちろん画家ごとに代表作の解説つきだが、エピソード満載で実に面白い。印象派の由来となったモネ「印象、日の出」が来日する秋が待ち遠しい!2015/02/28

ふみすむ

13
マネ、モネ、ルノワールに代表される印象派は今日の日本でも親しまれているが、美術史におけるその革新性は、印象派以前のフランス絵画史を抜きしては語れない──著者はこのように主張する。世間の批判と嘲笑に耐えながら、ヨーロッパで最も保守的なパリの芸術アカデミーに抗った芸術運動はタイトルの通り「革命」であったのだ。本書は、印象派の画家たちの内容に入る前に一章を割いて、印象派が反抗したフランス絵画の伝統を振り返るという丁寧な構成となっている。このレビューではその章をまとめたい。2015/04/29

ゆい

8
今まで色々な美術史の本を読んできましたが、これがぴかいち!特に興味深くてしかも複雑な印象派を深く深く掘り下げて解説してくれています。口絵も充実しているし、思わずノートをとりながら読んでしまった。最高でした!2014/10/01

ジュンジュン

6
印象派をフランス絵画史のなかに位置づける第一章と、主要画家(マネ、モネ、ルノワール、ドガ、女性画家)を取り上げる章で多角的に紹介。冒頭の作品(カラー)も理解を手助けしてくれる。漠然と貧乏なイメージを持っていたが、ルノワール以外みんなブルジョワ出身だったのは新鮮な驚きだった。同じく女性画家が活躍した事も。2019/12/08

すのさん

5
フランスの美術史を知ると古典主義が正統派として君臨してきた中で印象派がいかに革命的だったかがよくわかる。▼サロンが保守的であったからこそ生まれた印象派展。ブルジョワや画商の力が大きかった。▼画家たちの間でも交流があり、印象派の画家はルノワールを除く多くがブルジョワ階級出身であった。マネ、モネ、ルノワールなどの生涯を知るとその画家の特徴も知れてより面白い。2019/01/28

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