名画が愛した女たち―画家とモデルの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814873
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ルネッサンス期の美しき女性たちの肖像画
レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》、ティツィアーノの《美しき人》など巨匠が描き残した数々の名画。画家が魅せられた美しいモデルたちの物語。華やかなルネッサンス時代の人間模様も楽しめる一冊。

内容説明

ダ・ヴィンチ、ティツィアーノら巨匠が魅せられた女性たち。名もなきがゆえに生き続けた肖像画のなかの美しき人!あなたが知りたいのは誰。

目次

聖母モデルの誘拐―フラ・フィリッポ・リッピとルクレツィア
傭兵隊長の賢夫人―ピエロ・デラ・フランチェスカとバッティスタ・スフォルツァ
悲劇のヒロインか?理想の美女か?―ボッティチェリとシモネッタ・ヴェスプッチ
美女没後の肖像―ドメニコ・ギルランダイオとジョヴァンナ・トルナブオーニ
肖像画の謎は解明されたか?―レオナルド・ダ・ヴィンチとモナ・リザ
真作か?手のこんだ贋作か?―レオナルド・ダ・ヴィンチと「美しき姫君」
現実か?寓意か?―ピエロ・ディ・コジモとシモネッタ#ヴェスプッチ
プラトニックな純愛―ミケランジェロとヴィットリア・コロンナ
理想と現実のはざまで―ラファエロとマッダレーナ・ドーニ
哲学から儀礼、遊戯へ―ジュリオ・ロマーノとイザベラ・デステ〔ほか〕

著者等紹介

木島俊介[キジマシュンスケ]
1939年、鳥取県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。美学・美術史専攻。フィレンツェ大学、ニューヨーク大学大学院に学ぶ。共立女子大学名誉教授。東急文化村プロデューサー。群馬県立館林美術館館長、群馬県立近代美術館館長等を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

23
画家と作品とモデルとは三位一体である。「肖像」は、アーティストとそのモデルとの照応と差異の相関性のうちに創造される。これが本書の主張である。「像を描こうとする者で、その像と一体となることができない者は、像を描ききれない」と記したのはレオナルド・ダ・ヴィンチであった。フラ・フィリッポ・リッピ、ピエロ・デラ・フランチェスカ、ボッティチェリ、ドメニコ・ギルランダイオ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ティツィアーノ、ブロンズィーノの描いた女性肖像画から先の三位一体を解き明かす。2013/11/05

きりぱい

11
イタリアルネッサンス期、巨匠たちのモデルとなり愛された女たち。手法や美術史など解説を挟みつつなので、期待した「物語」としては楽しみにくかった。ボッティチェリの描くシモネッタが美しい。馬上槍試合にからむエピソードや、ヴィーナスの八頭身辺りが印象に残る。他は描いても、素描きりでイザベラ・デステの依頼を断り続けたダヴィンチには、描きたくさせる顔もあるものだと思ったけれど、恋するあまり形にしかね、ヴィットリアを描いた作品は一枚の素描しかないというミケランジェロがなんだか切ない。2012/03/18

angelooo7

3
時々「おっ」となる部分もあったが基本頭入ってこない。初心者が読むべき本ではなかった。2014/09/10

ゆずこまめ

2
イタリアやアメリカに留学したり美術館の館長を勤めたりされている方なのに純粋に美術が好きな気持ちが伝わってくる。モデルと画家と作品そのもの、三者の化学反応の面白さ。2022/08/22

𝕲𝖊𝖓𝖊𝖘𝖎𝖘𖢲

1
一度ならず目にした事がある名画の女性達がどんな経緯でキャンバスの中に描き出されることになったのか。その際の画家とモデル達を時代背景や哲学観等を合わせて解説。甘やかな交感を垣間見れた絵もあれば依頼を受けて仕事として取り組んだのみであろう絵も有り。タイトルにある画家とモデルの物語、という程物語めいた物語は無かった印象だし、作者の主張が所々押し付けがましくて辟易。しかし僅かながらでも絵に纏わる逸話を知れ、少なくとも掲載画に関してはそれを踏まえた上で絵とその中のモデルを見ることが出来るようになったのは収穫。2015/10/15

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