出版社内容情報
トペリウスの原作、待望の絵本化!!
森で迷子になったテッサとアイナに次々と起こる不思議な出来事……“フィンランドのアンデルセン"による優しさと命の物語を、岸田衿子の叙情豊かな文、「ぐりとぐら」の山脇百合子の詩情あふれる絵で。
内容説明
木いちごを摘みに森へ行ったテッサとアイナ。迷子になったふたりに、次々に不思議な出来事が…「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれるトペリウスによる小さな命の大切さとやさしい心の物語です。
著者等紹介
トペリウス,サカリアス[トペリウス,サカリアス]
児童文学作家・詩人・歴史学者。『星のひとみ』をはじめとする童話を多数創作し、「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれる。広大な森とたくさんの湖がある北欧で書かれた物語は、森や海、川、そして雪と氷の世界など、大自然を舞台にした幻想的なものが多い
きしだえりこ[キシダエリコ]
岸田衿子。詩人・児童文学作家・絵本作家。テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」や「あらいぐまラスカル」の主題歌の作詞も手がける
やまわきゆりこ[ヤマワキユリコ]
山脇百合子。画家・絵本作家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
64
幼い手にちょうど馴染む大きさ、きれいな赤で縁取られた表紙に、宝石のように輝く木苺の実と、色違いのお洋服を着た愛らしい二人の女の子。美味しそう!楽しそう!がたくさん詰まったこの本に、子どもたちは夢中になるでしょう。籠や食器などの雑貨や、森の茂み、女の子たちの淡い金髪、描き込み過ぎる事なく、けれどしっかりと北欧の雰囲気を感じ取れる、やまわきゆりこさんの装画に目を奪われます。小さないのちを愛おしむ優しい心、長きにわたり国を治める者の責任、深いテーマが無理なく心に響く物語。裏表紙の小さなおじいさんが可愛いんです。2021/09/04
♪みどりpiyopiyo♪
41
かわいいメルヒェンを読みました。木いちごを摘みに行った テッサとアイナ。美味しい木いちご 見つかるかな? ■北欧っぽい素敵なお伽話だと思ったら、やっぱり ✩⡱ 「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれるトペリウスによる小さな命の大切さとやさしい心の物語です。文と絵は、岸田衿子さんと山脇百合子さんの黄金コンビ♪ ■何気ない日常が こんな素敵な世界につながっているなんて。小さな世界を大切に暮らしたいです ( ' ᵕ ' ) (2011年)(1966年のは画家違い。文は一緒?)2019/04/23
chiaki
38
ジャムにするための木いちごを摘むために、どんどん森の中へ入って行ってしまったテッサとアイナ。森で道に迷って泣き始めた2人の元に落ちてきたのは…!!!!まぁなんてメルヘン♡木いちごの森で、無防備に眠る2人が可愛い!木いちごの国をおさめる王さまが神様から命じられた百年に一度の任務も感動的♡また読みたいです。2020/08/29
みーなんきー
25
やまかわゆりこさんの絵で、ぐりとぐらと似た不思議で素敵な森の世界が広がる。木いちごをつみにいく、二人の姉妹のお話。読みながらうっとりする描写は、子供達も惹きつけるだろう。ぐりとぐらのお話で、みんながカステラを食べたくなったように。2019/02/25
kiisuke
22
やまわきゆりこさんの絵といえば『ぐりとぐら』や『そらいろのたね』などが思い浮かびますが、お話はいつもとちょっと違った印象でした。原作者のトペリウスは「フィンランドのアンデルセン」と呼ばれているそうで、お話もちょっぴり幻想的です。コーヒーにバターつきパンにブドウパン、木イチゴのジャム…うちの娘たちの大好きな美味しそうなお食事シーンもたくさん出てきて一緒に楽しめました。赤い表紙も可愛い一冊♪2015/03/04