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内容説明
14歳のときから、十数年間もフセインの宮殿に軟禁されていたという予言者。薬物依存症の娼婦に思いを寄せ、併走するかのように、その世界に堕ちていく男。キューバ革命の陰で、表現の自由を奪われ、追憶だけで命をつなぐ詩人。時代に翻弄され、不条理に疲れ、それでも拠りどころを手探りする人間たち。
目次
1 ジャマールを探して(不思議な男;空気を読む男;楽になる男 ほか)
2 ケープタウンに漂う(情けない男;うきうきする男;酩酊する男 ほか)
3 キューバに残った詩人(うつむく男;土を食べる男;とらわれの男 ほか)
著者等紹介
藤原章生[フジワラアキオ]
1961年福島県生まれ。北海道大学工学部卒業、住友金属鉱山勤務を経て、89年に毎日新聞入社。95~2001年、駐ヨハネスブルク、アフリカ特派員、2002~06年、駐メキシコ市、ラテンアメリカ特派員。08年より、ローマ特派員。『絵はがきにされた少年』(集英社刊)で第3回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。