最後の冒険家

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814101
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

内容説明

熱気球による太平洋横断の途上で消息を絶った神田道夫との4年半。第6回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次

第1章 出会い
第2章 気球とはなにか
第3章 富士山からエベレストへ
第4章 滞空時間世界記録とナンガパルバット越え
第5章 熱気球太平洋横断
第6章 単独行
第7章 ひとつの冒険の終わりに
第8章 悪石島漂着

著者等紹介

石川直樹[イシカワナオキ]
1977年東京都生まれ。高校時代にインド・ネパールを一人旅して以来、世界中を旅するようになる。2000年、地球縦断プロジェクト「Pole to Pole」に参加して北極点から南極点を人力踏破。2001年にチョモランマに登頂し、世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を塗り替えた。写真集『POLAR』(リトルモア)、『NEW DIMENSION』(赤々舎)により日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞写真賞を受賞。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。多摩美術大学芸術人類学研究所研究員。『最後の冒険家』で、第6回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

36
⭐️⭐️⭐️石川さんはお初です。若いのに人間が出来ていて読んでいて危なげない好みの本です。気球の冒険飛行に関する本は実はあまり読んだ事が無く、旅行記・冒険記好きの私としてはこの本が初めての領域への入り口となりました。高度5000メートル以上の世界に直接身を晒す気球旅行では剥き出しの生身の人間の身体がギシギシと音を立てて地球と命のやりとりをしているのが聴こえてきました。死と隣合わせの極限状況でアドレナリンを感じてしまうと後戻りの出来ない程の達成感をまた何度も得ようと危ない橋を渡り続けるのかも知れませんね。2014/09/18

クラムボン

15
『全ての装備…』の熱気球による太平洋横断の話に惹かれ、『最後の冒険家』を読みました。高度1万m付近のジェット気流に乗り60時間で北米大陸に到着する計画。当時大学院生の石川直樹が54歳の冒険家神田道夫に出会う。親子ほどの年齢差がある。神田は石川を熱気球の世界に誘い込む。相棒を探していたのだ。石川は当時最年少で世界七大陸最高峰を登頂していた。2004年1月の挑戦では上空で気球に穴が開き、真冬の太平洋に墜落。死を覚悟したが奇跡的に生還する。そして4年後神田は単独で挑む。石川渾身のノンフィクションだ。2021/10/10

あび

13
北太平洋上空で熱気球に乗ったまま行方不明となった、アマチュア冒険家、神田道夫さんの記録。著者は神田さんのパートナーとして太平洋横断遠征に同乗した経験がある。その時は失敗に終わり、今回が神田さんの最後の挑戦となるはずだった。町役場の職員という普通の生活と反し、有給を取得しては気球の遠征に挑んだ人生。最後は、誰もが無謀とも言うほどの、装備品と設備で大陸を離れた。何がそこまで、神田さんを突き進ませたのだろうか。2017/03/01

ぱせり

13
どこかで聞いた「成功すれば冒険、失敗すれば無謀」という言葉を思い出しました。紙一重なんだ。紙一重のところのぎりぎりのところに見えるのはどんな光なのだろうか。冒険家神田道夫さんの音信が途絶えたあと、はるか上空で、一体何が起こっていたのたろう。サンテグジュベリの「夜間飛行」を思いだしていた。彼は、今も、天空はるかなところでまだ冒険の途上にいるのかもしれない、そんな気がしてくる。2012/01/10

readtuktuk

8
2008年、太平洋を熱気球で横断中に消息を絶った冒険家、神田道夫さんについてのノンフィクション。なぜそれを石川直樹が書いたのか。それは彼が2004年に神田さんと同じトライをしているから(途中で太平洋に着水。偶然近くを航行中の船に救助された。ここ、鳥肌ポイント)。石川直樹にしか書けない本。悪石島にそのときのゴンドラが流れ着いたという報を聞いたという章の始まりでは、読んでいるこちらも身震いしてしまった。祖父江慎の装丁も素晴らしい。2012/03/04

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