骨の記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087813845
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

骨を巡る小説とノンフィクションが一冊に。
芥川賞作家が魅せられた「骨」。骨に関する仕事をする人たちに取材するうちに生まれた小説。それと表裏一体のノンフィクションを一冊にまとめた、新スタイルの極上エンターテインメント。

内容説明

芥川賞作家が魅せられた「骨」。骨に携わる仕事をする人たちに取材するなかで生まれた小説。それと表裏一体のノンフィクションを一冊にまとめた、新スタイルの極上知的エンターテインメント。

目次

1部 フィクション―空に舞う君へ
2部 ノンフィクション―骨格標本になった人類学者(化石;足跡;解剖;標本;語りだす骨たち)

著者等紹介

藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡市生まれ。『運転士』で第107回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

51
特別教室に通う兄をもった弟の話「空に舞う君へ」と、ノンフィクション「骨格標本になった人類学者」とを1冊にまとめたもの。巻末には国立科学博物館新宿分館に保管されている骨の写真が掲載されています。フィクションの「空に」の方は様々な時代が前後していて若干混乱しましたが、やり切れなさとか激しい後悔が渦巻いていて、著者の本は初読みでしたけどなかなか読み応えがあってよかったです。ただノンフィクション部分の「骨格標本」の方は専門的な部分もあって理解するのがちょっと難しかったかな。★★★2012/12/31

烏骨鶏

1
骨の小説と、骨のノンフィクションとの二部構成。小説の方は子供の葛藤がしんどかったが、ノンフィクションの方は大変興味深かった。古代のものでなく、つい最近(てほどでもないけど)生きていた人が、学術の為に人体標本となることを希望したということに感銘を受けた。分子や情報から読み解く学問が盛んだが、今ここにある「モノ」の重み、体感、そしてそこから見いだせる様々な事実が、ここまで歩んできた学問の礎だったのだし、これからもそうであって欲しいと願う。2023/08/26

すがやん

1
フィクション・ノンフィクションの二部構成というのは面白い。生の不在の証明であり、生への想像をかき立てるものとして、骨を見つめていく。日本人の宗教観を意識して作ったような小説の方は、結構楽しめたのだが、ノンフィクションの方はなんだかバラバラとした感じでいまひとつ。興味深いテーマだったので残念。2011/09/19

ワコ

1
前半の小説部分は、障害児の兄への苛立ちはよくわかるものの、総じて普通。後半のノンフィクション部分も、なぜ骨にこだわるのかが伝わってこなくて普通。何より文章が普通、純文学の人って文章が上手いと思ってたので(小川洋子とか)、残念でした。読み進めようとすると眠くなるため、読了に何日もかかりました。……もしかして退屈?2011/08/31

EDX

0
川柳の宿題が「骨」であった。これでどうやって川柳を作ればいいのかしらと思っていたら こんな題名の本を見つけた。初めのほうの 小説の部分は ぼんやりとしかわからなかったが、後半の 実際の話が すごく興味深かった。え! 人体標本て え!!こういうものなのか!!!という 驚き。普段の私が 絶対に 手にしない本であるが ものすごく 刺激的で 面白い本であった。これで 良い川柳ができるかは 別問題であるが、読めてよかった本。2017/09/27

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