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絵はがきにされた少年

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087813388
  • NDC分類 302.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本人が忘れた清涼な魂の物語。
今なお、被差別、貧困に満ちたアフリカ。しかしそこには、足ることを知る、純朴な人々が生きている。放っておけば砂塵のように消えてしまう彼らの存在を、言葉を、作者は温かい目で掬いあげ描く。
第3回開高健ノンフィクション賞受賞作。

●著者プロフィール
藤原章生(ふじわら・あきお)
1961年福島県生まれ。北海道大学工学部卒。毎日新聞記者。現メキシコ市支局長。

内容説明

砂塵のように消えゆく運命の、名もなく貧しき人々が、生きた軌跡を、残した言葉を、筆者は温かい目で掬いあげ、揺らがない視点で記す。アフリカ特派員として、5年半を費やした取材の結晶。第3回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次

第1部 奇妙な国へようこそ(あるカメラマンの死;どうして僕たち歩いてるの;嘘と謝罪と、たったひとりの物語;何かを所有するリスク)
第2部 語られない言葉(絵はがきにされた少年;老鉱夫の勲章;混血とダイヤモンド;語らない人、語られない歴史)
第3部 砂のよう、風のように(ゲバラが植えつけた種;「お前は自分のことしか考えていない」;ガブリエル老の孤独)

著者等紹介

藤原章生[フジワラアキオ]
1961年4月27日、福島県常盤市(現いわき市)生まれ。86年、北海道大学工学部資源開発工学科卒業後、住友金属鉱山勤務。89年に毎日新聞社入社。長野支局などを経て、92年より外信部。93~94年、メキシコ、グアダラハラ大留学(メキシコ文化研究)。95~2001年、駐ヨハネスブルク、アフリカ特派員、2002年~メキシコ市支局長、ラテンアメリカ特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

paco

11
アフリカについての少し偏った認識が自分にあったことに気がつきました。この国のなにを自分は知っていたのか…、読んだ後に考えてしまいました。搾取する側とされる側、そんな単純な構図だけでは語りつくせないものがあることを知りました。2010/10/15

Hiroki Nishizumi

6
上っ面だけでは理解し合えない。同じものを見ても考えることは違うのが人間。そんな思いにふけってしまう。2018/07/17

じむくろうち

6
筆者をよく知っているがこんなに感性豊かな文章を書けるとは思わなかった。同時期にアフリカに暮らしていたが、彼のほうが何倍もいや何十倍も アフリカを吸収していることを知って愕然。わたしゃあ、立ち直れない2013/01/27

イカ男

6
敬愛するジャーナリスト、日垣隆の「読まずに死ねるか厳選100冊」の一冊。文章がいい、著者の感性がいい。確認したければ、この本の第三部、第三章の「ガブリエル老の孤独」をお読みください。アフリカの清貧人。2012/10/03

100名山

5
単行本、新刊と検索できますが私が読んだ文庫版は検索できませんでした。中東は別にしてアフリカ大陸の本は白戸圭一一冊しか読んでいませんでしたので、我が無知を改めて認識する結果となりました。ルポタージュになるのでしょうが、本多勝一とはまた違った仕上がりです。著者が常に自問自答しながら対話を進め、認識を新たにしていくところを読者が追体験できます。できればルポした年月日を記してほしかった。内容は消化しきれていないので要約できませんが、お勧めの一冊です。2022/12/25

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