内容説明
巨大市場・中国では、日本企業、欧米の多国籍企業、中国国内企業が競い合い、熾烈なシェア争いを繰り広げている。そこで勝つ鍵は、中国文化を理解し中国消費者の声を聞くというマーケティングの基本だった。しかし、なぜそこに勝者と敗者ができるのか。上海出身、来日20年の国際派ジャーナリストが豊富な取材実例から成功への秘訣を検証する。
目次
1 中国で注目を浴びた日本企業(最悪の立地条件からスタートしたイトーヨーカ堂;格式の首都より地方都市を選んだ三井住友銀行の勝利 ほか)
2 異文化を「武器」に成功した多国籍企業(ブランド名を縮めて中国の心をつかんだモトローラ;異文化への理解をアピールするシーメンス ほか)
3 中国企業の知られざる競争力(聯想、ハイアールなどの徹底した意識改革;神戸港を打ち負かした青島港の戦術 ほか)
4 消費者の心にどう寄り添うか(中国人観光客を迎える日本観光業の問題点;日中で逆転したホテル・サービスの細やかさ ほか)
著者等紹介
莫邦富[モーバンフ]
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパーバイザー。東京経営者協会評議委員。日本メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。オムロン株式会社コーポレートコミュニケーション委員会評議委員
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