内容説明
美しいノルマンディーの田園風景の中で、廃墟と化していた16世紀の小さな礼拝堂。その礼拝堂と運命的な出会いをした日本人美術家が、一家でフランスに移住し10年の歳月をかけ礼拝堂を「林檎の礼拝堂」として再生。NHK・フジテレビなどで放映され反響を呼んだ、礼拝堂再生の感動的な記録。
目次
美しいノルマンディーの田園風景の中で廃墟と化していた礼拝堂
何の目的でやってきたのか?村人たちの不信、そして理解
フランスの田舎町での筋書きのないドラマの始まり
礼拝堂の模型の中を歩いているような錯覚に…
屋根をとった瞬間に見えた新たな礼拝堂
透明なガラスと淡い色ガラスと光をタペストリーのように織り込む
職人さんたちに工事費用を支払うことができるのだろうか?
礼拝堂を彩る6色のガラス瓦をモザイクのように置いていく
ガラス屋根の後陣に現れた十字架
満月に呼び醒まされた“彼女”の鼓動〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
234
著者の田窪恭治氏は美術家。本書はファレーズ(ノルマンディー)近郊のサン・マルタン・ド・ミュー村にある、今は打ち捨てられ廃墟同然となっていた礼拝堂を再建するプロジェクトを、田窪氏自身が時系列でその過程を克明に語ったもの。彼が最初にこの礼拝堂に出会ったのが1987年。そして、1996年に完成式を迎えている。田窪自身は1989年から、家族5人でこの村に移り住んで全てに関わってきたし、この間には実に多くの人々の財政的な後押しがあり、また現地でも多くの職人たちが再建に取り組んだ。記録としても貴重だが、読んでいて⇒2025/05/10
メルセ・ひすい
4
14-11 赤17 初出雑誌「草月」`93.02~96.08 仏ノルマンディー ファレーズ市近郊パリの西北200㎞ イギリス系貴族が16世紀に建設した。「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂プロジェクト」総工費3億円 3年で作品化 庭のいちいの樹は593歳 百年戦争当時生まれ。ガラス屋根の礼拝堂は何故林檎…ノルマンディーは林檎 田窪は林檎 なぜラスコー洞窟・クロマニヨン人の芸術・動物・ピカソも触発… ノルマンディーの田園に溶け込む林檎の礼拝堂。。(*_*)運命的な出会いをした日本人美術家2010/10/30
pascal
3
奥様が書かれた「たくさんのふしぎ」の方を読みました2020/02/29
natukoba
3
教会で気になっていた本。一人の前衛芸術家がノルマンィー地方の小さい村で廃墟化した教会に出会い、企業のメセナ、個人の寄付による3年、3億の礼拝堂立て直しプロジェクトを立ち上げる。元の建物の持つ美しさ、精神性を保ちながらの設計。礼拝堂としての在り方、教会関係の寄付がないのが気にかかった。2017/12/31
chonta
1
メセナって、ずいぶんなつかしい響き。当時は胡散臭く思っていたけど、こんなプロジェクトもあったのね。でも、10年のうちにバブルも崩壊して資金集めは大変だった様子。関税の免税交渉とか裏側の話も興味深かった。建物の中にいながら外を感じ、外にいながら内を感じる礼拝堂、絶対行ってみたい。2014/08/25




