内容説明
明治5年7月、“東洋のイギリス”をめざす東の島国から、7つの海に君臨する西の島国に、はじめて岩倉具視を全権大使とする政府使節団が訪れた。副使・木戸孝允を中心に、120日にわたったイギリス滞在生活をはじめて再現し、かれら少壮の新政府のリーダーたちが、精力的に視察をかさね、見聞をひろげて学んだものを明らかにする。当時の銅版画や地図、写真などの新資料も多数収録。見失ってしまった現代日本の原点を探る―。
目次
第1部 木戸孝允のイギリス滞在日記―岩倉使節団の旅(英都ロンドンに滞在;北イングランドおよびスコットランド周遊旅行;北イングランドの諸産業を視察;ヴィクトリア女王に謁見)
第2部 岩倉使節団のイギリス訪問―日本とイギリスの出会いと交流(イギリスを訪れた日本人;維新の大変革と政府使節団の派遣;岩倉全権の対英交渉;木戸孝允のイギリス観;余章)