茶室

個数:

茶室

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月30日 07時22分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087808988
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1960年代、憧れの地、日本にやってきたR。金髪の巻き毛に青い瞳、大使館に勤める
フランス人エリートの彼は、女性の目を引きつけ、遊びの関係には苦労しない生活を送るが心はどこか満たされず、戯れの情事にも生きることそのものにも空しさを覚えている。
駒込に居を構え、知人の紹介で茶道を習い、次第に日本に馴染んでいくRにある夏の日、雷に打たれたような出来事が起こる。茶道教室に名家の令嬢、真理子が入門して来たのだ。ひと目で恋に落ち、初めての充足感に胸を躍らせるR。一方、真理子も突然訪れた恋に本能が目覚め、のめり込んでいく。「あなたと出会ってから正気とは思えない行動をいろいろとしてきたけれど…。」秘密の逢瀬を重ねるなかで、恋がいつか成就することを願うR、結ばれることは不可能と知っている真理子。「わたくしの愛しいひと、何てことなさったの?」ふたりを待ち受けているのは・・・・・・。
物語を通して茶道の点前が詳細に緻密に描写され、底辺ではバッハ「ピアノ協奏曲ヘ短調第5番第2楽章の調べが流れている。東京各所、京都、60年代から80年代、いくつもの時空を交差させながら、ふたつの魂の出会いから行く末までが丹念に綴られる。

リシャール・コラスの8冊目の著書。日本在住45年、日本の文化を深く愛する著者ならではの該博な知識で、茶の湯、日本建築などが端然と描写される。同時に、1960年代から80年代までの日本の風俗、社会状況をフランス人Rの鋭い視点で観察し、精緻な筆致で描き出す。著者の日本への深い愛、同時に失われていくものへの哀しみが、物語の通奏低音として響いている。

【プロフィール】
リシャール・コラス
1953年フランス生まれ。1975年パリ大学東洋語学部卒業。1975年より在日フランス大使館儀典課勤務。その後、ジバンシィなどを経て、シャネル株式会社に入社。1995年シャネル株式会社代表取締役社長に就任。2018年より、シャネルSARL(スイス)へ赴任。シャネル合同会社会長も兼務。フランス国家功労勲章シュヴァリエ、レジオン・ドヌール勲章、オフィシエを受章。2008年日本政府より旭日重光章を受章。私生活では小説家として活躍。『遙かなる航跡』(2006年/集英社)『紗綾』(2011年/ポプラ社)『旅人は死なない』(2011年/集英社)『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』(2012年/集英社)ほか

内容説明

1960年代、憧れの地、日本にやってきたR。金髪の巻き毛に青い瞳、大使館に勤めるフランス人エリートの彼は、遊び相手にも不自由しない生活を送るが、心はどこか満たされず、生きることにも倦みはじめる。ふとしたきっかけで茶道を習い始めたRは、ある夏の日の稽古で美しい深窓の令嬢、真理子に出会う。ひと目で恋に落ちたふたりを待ち受けるのは…。自伝的小説『遙かなる航跡』から14年。その続編とも位置づけられる話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

111
熱心にお茶を習っている友人が、読んでみて欲しいと手渡してくれてくれた本。なるほど~。いま、日本にいる、日本語も理解する若いフランス人に読んでみてほしいな。フランス人がエキゾチックなものが好きな感じがよく出ている。フランス人が書いたものを日本語にきちんと訳しすぎて、それが妙な違和感につながってしまった。2021/01/23

万葉語り

45
まるで日本の純文学のよう。戦後の東京に赴任した外交官のフランス人が茶道教室で旧家の日本人女性と知り合い、運命の恋に陥る。まるでメロドラマなストーリーに不必要とも思える御点前の描写。外国人がイメージする日本と日本文化はこういうものなのかと、ある意味納得。2020-1492020/08/14

星落秋風五丈原

15
茶室でこんなすさまじいことをされて千利休は怒ると思う。エロスだ。2024/05/16

本の蟲

13
大使館勤めの仏人青年は、赴任先の日本文化に魅了され、この地に骨をうずめることを決意する。茶道の教室で出会った女性と惹かれ合うが、彼女は名家の令嬢で…。1960年代、日本人女性が今より一層家に縛られている時代。成就する望みがないまま突き進む二人の恋の結末は、茶室だけが知っている、というさすが仏人作家(偏見)なコテコテのメロドラマ。でも嫌いじゃない。茶道の細かい所作や失われていく古き良き日本、その考え方、排他性、矛盾が外国人の目から分析されていておもしろかった2020/05/24

ぽけっとももんが

10
日本文化、ことに茶道に傾倒したフランス人の思い描く理想の日本人女性との恋愛は、こんな感じなのか。装丁のお茶杓をのせたお棗の写真や、お点前についてな描写は美しい。でもわたしは恋愛小説は好きじゃないんだなぁきっと。真理子嬢も美しくて思わせぶりなだけで人間的な魅力を感じないし、Rもナルシストだと思うばかり。1968年はわたしの生まれた年なので、その頃パシュミナやハーブという言葉はまだまだ知られてないよとか、そういう些末なことに気を取られつつ、とりあえず恋愛の顛末を見届けました。2020/07/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15427504
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品