信長もビックリ！？科学でツッコむ日本の歴史―だから教科書にのらなかった

平林 純【著】

集英社（2018/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 186p／高さ 19cm
• 商品コード 9784087808599
• NDC分類 210.04
• Cコード C8021

出版社内容情報

【内容紹介】
「本能寺の変」6月2日に起こったのは月の満ち欠けと関係していた! 「中国大返し」そのスピードはゆっくり歩くくらいの速さ!
「3本の矢」60kgのものを持ちあげる力があれば折れちゃう! 「平将門の乱」勝敗は風向きが決めた!
などなど、みんなが知ってる日本の歴史を、科学の視点でズバッと斬った35のお話。意外な“ビックリ"がギュギュッと詰まったこれまでにない歴史本!

【著者プロフィール】
平林 純(ひらばやし・じゅん)
サイエンスライター。京都大学大学院理学研究科修了。著書に『論理的にプレゼンする技術[改訂版] 聴き手の記憶に残る話し方の極意』(SBクリエイティブ)、
『思わず人に話したくなる! 「確率」でわかる驚きのニッポン』(監修/廣済堂出版)、『史上最強科学のムダ知識』(技術評論社)など多数。
「世界一受けたい授業」「タモリ倶楽部」など、数々のテレビ番組へ出演。

平林 純［ヒラバヤシ ジュン］
著・文・その他

千野 エー［チノ エー］
イラスト

目次

第１章　イメージをくつがえすビックリ！？（豊臣秀吉の「中国大返し」―すごいのは、裏で動いた石田三成の名プレー？；毛利元就「３本の矢」伝説、３本束になってもかんたんに折れる？　ほか）
第２章　スゴすぎる舞台裏にビックリ！？（菅原道真、安倍晴明、西郷隆盛―“呪い”のヒミツを科学せよ！；源義経の“逆落とし”―急坂を馬がかけおりることができるのか？　ほか）
第３章　ヤバすぎる異彩にビックリ！？（大地震や富士山大噴火が起こった江戸時代、５代将軍・徳川綱吉を守った「地震の間」；源平合戦で海上の扇を射抜いた那須与一。そんなワザは本当にできる！？　ほか）
第４章　ざんねんな現実にビックリ！？（京都の金閣寺、名古屋城の金のシャチホコ、奈良の東大寺大仏、一番高価なのは？；江戸の将軍を暗殺から守るための“しかけ”を調べてみよう！　ほか）
第５章　どんでん返しにビックリ！？（葵の上と、六条御息所がバトルをした“牛車”の速さってどのくらい？；長さ６メートルの槍「蜻蛉切」を使いこなす本多忠勝、それをはるかに超える織田信長の長槍部隊！“槍の長さ”が戦国の乱世を制す？　ほか）

著者等紹介

平林純［ヒラバヤシジュン］
サイエンスライター。京都大学大学院理学研究科修了。著書多数。「世界一受けたい授業」「タモリ倶楽部」など、数々のテレビ番組へ出演（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nyaoko]

読友さんが面白いとオススメしてたけど、その通りでした。峰打ち、真剣白刃取り、小学生男子の掃除時間あるあると思い出し（笑）中国大返しは秀吉よりも、途中でエネルギー切れしない用に補給部隊を設置した三成の方が凄いとか、言われてみればそうだよ！と激しく納得。行軍スピード対決、大隈重信が西暦を変えた事、どれも面白かった。ためになりました。

2020/02/09

[えみ]

こんな面白い歴史と科学のコラボレーション、こんな授業だったら絶対に知識を習得できるし定着率100％だと思う。科学によるツッコミが真っ当すぎて驚くよりも感心する、歴史の中に科学あり！スポーツ工学に天文学、建築工学に力学等々…様々な分野から歴史の不思議を紐解いていく。例えば「生類憐みの令」で“カラスを島流しにしたら戻ってきた伝説”を科学する！菅原道真・安倍晴明・西郷隆盛——“呪い”のヒミツを科学せよ！と興味深いテーマばかり。イラストが豊富で子供にも読みやすいが、大人だからこそわかる、気付ける真の面白さがある。

2022/12/29

[えみ]

再読。虚偽とはいわまでも、だいぶ誇張して伝わってきた日本の歴史。ただ、それは後世にその事柄や偉人たちの凄さを伝え続けていくには必要不可欠、だと思っている。なぜなら面白いから。面白いからインパクトがあるし、インパクトが大きければ大きいほど記憶に残りやすい。だから科学でツッコミを入れられたら確実にアウト！そのアウト部分さえモノにできる歴史の面白さ、益々のめり込んでいきそう。教科書には載せられていないが語り継がれたあの話、この噂、何故そうなった？誰がこうした？謎を解き明かし、科学が真実を証明してくれる一冊。

2024/12/29

[たまきら]

もっと科学的に計算されつくしたものが読めるかとワクワクしていたんですが、どっちかというとトリビアネタにちょっと目先の違うツッコミが入った感じです。そこが食いつきのポイントになるようならあたりですよね～。

2022/06/20

[ち～]

タイトルの通り、歴史の有名なエピソードのアレヤコレヤを科学的に検証するオモシロ本。忍者が水上歩行する水雲はただの浮き輪に、真剣白刃取りは実現不可能。菅原道真の呪いの雷はただの雷に…他にも峰打ちが、那須与一が、加藤清正etc…が！気象学、工学、力学、物理、動物学など、あらゆる科学を駆使して検証すると、なんともガッカリな話が多いけど、ソコが面白い！でも、真剣は木のバットより重いとか、五重塔は実は一階建てとかへぇ〜！！となる話も。信長×秀吉×家康の行軍スピード対決も面白かった。

2019/12/12