東京１２チャンネル運動部の情熱

布施 鋼治【著】

集英社（2012/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 239p／高さ 19cm
• 商品コード 9784087806434
• NDC分類 699.65
• Cコード C0075

出版社内容情報

熱き激動の昭和スポーツ裏面史を活写!!
サッカーW杯、箱根駅伝、女子プロレスなどを日本で初めて放送、ローラーゲームやキックボクシングのブームを先取りし伝説を次々と生み出したのは当時“TV番外地"とよばれた弱小局だった…!!

内容説明

日本で初めて、サッカーＷ杯や箱根駅伝、アリの世界戦を中継したのは？ローラーゲームやキックボクシング、女子プロレスのブームに火をつけたのは？それは“テレビ番外地”を舞台に奮闘した伝説の男たちだった！熱き昭和のスポーツ裏面史を活写する渾身のノンフィクション。

目次

第１章　１２チャンネル運動部の夜明け（昭和４２～４３年）（初代運動部部長・白石剛達という男；プロ野球中継スタート；マイナー競技に光を当てた『サンデースポーツアワー』；負けてたまるか！男子バレーボールの逆襲；世界への窓『ダイヤモンドサッカー』）
第２章　新興スポーツで一世風靡（昭和４３～４４年）（アメリカ直輸入、『ローラーゲーム』の衝撃；女子プロレス、１年５カ月の閃光；“真剣勝負”のキックボクシング）
第３章　１９７０年の快進撃（昭和４５～４６年）（メキシコワールドカップ全試合放送；奇跡の独占中継、日本シリーズ「巨人対ロッテ」；モハメド・アリとニューラテンクォーター）
第４章　追憶の名物番組―テレビ東京の誕生（昭和４６～５８年）（富士スピードウェイ狂騒曲；「サメ対ワニ」の異種格闘技戦；白石の最高傑作『ヨーイドン！みんな走ろう』；箱根駅伝、映像のリレー；日本一早いスポーツニュースを作れ！）

著者等紹介

布施鋼治［フセコウジ］
１９６３年７月２５日生まれ、北海道札幌市出身。『Ｓｐｏｒｔｓ　Ｇｒａｐｈｉｃ　Ｎｕｍｂｅｒ』（文藝春秋）『ゴング格闘技』（イースト・プレス）『Ｆｉｇｈｔ＆Ｌｉｆｅ』（フィットネススポーツ）、共同通信、北海道新聞などに執筆のほか、「スカパー！」の格闘技中継で解説を務めている。著書に、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した『吉田沙保里１１９連勝の方程式』などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[しゅわっち]

良かった！恵まれていない環境での頑張っている姿が、読んでいて楽しくなりました。箱根駅伝が、最初テレビ東京で放送され、人気が出たことを知りました。重版出来!のドラマが好きな方は、気にいると思います。

[AMOROS]

ダイヤモンドサッカー・Ｗ杯中継のくだりに胸が熱くなる。野球中継で初の”バックスクリーンからの映像”、東洋の魔女の裏に隠れた存在の男子バレー中継先駆け、石原慎太郎コミッショナーのキックボクシング中継などアイディアに富んだスポーツ中継の裏話に引かれた。

2012/10/15

[いっぽ]

テレビ東京が、箱根駅伝を日本テレビより早く中継していたのは知っていたが、サッカーＷ杯の全試合放送や、プロ野球のバックスクリーンからの放送など、こんなにたくさんの「初めて」をやっていたとは…成功すると他局がお金を積んでコンテンツをさらっていっても、まためげずに次の新しいことに挑戦するのが素晴らしい。

2013/12/19

[長老みさわ／dutch]

かつて「３強１弱１番外地」の「番外地」呼ばわりされた東京ローカルＴＶ局「東京１２チャンネル」。 製作予算が無い、機材が無いの東京１２チャンネルにおいて、プロ野球中継、アマチュアスポーツ中継、男子バレーボール、サッカー、ローラーゲーム、女子プロレス、キックボクシング等など他局の取り上げないジャンルを次々に開発し、日本のスポーツ振興に少なからず貢献したとも言えるのが東京１２チャンネルの運動部だった。 終章の「ヨーイ・ドンみんな走ろう」から箱根駅伝中継、そしてスポーツＴＯＤＡＹへの話は感動的ですらあった。

2012/10/10

[SU]

マイナーコンテンツを視聴率10％超えると他局に奪われる。しかしあとがきを読むと悲哀などは感じられず、むしろ、そこまで育てた誇りを白石さん達に感じました。 取り上げた、アリ、キック、女子プロ、サッカーワールドカップ、箱根駅伝などをコンテンツ別で単行本で深く掘り下げてもより面白いと思いました。

2012/09/08