出版社内容情報
最強チャンプ復活までの生き様バイブル!!
勝利を確信された10度目の防衛戦にまさかの敗北。絶対王者から転落した元WBCバンタム級王者・長谷川穂積。再起を期し2階級制覇を目指すまでの苦闘211日を独占密着し赤裸々に描く渾身ルポ!!
内容説明
2010年4月30日、5年間君臨した王座から陥落。10月24日、最愛の母との別れ―。11月26日、決戦の朝に長谷川穂積は呟く。「神様が、『ふたつの試練を乗り越えないと、勝利は与えませんよ』と言っている」それは敗戦の日から数え、211日目の朝だった。
目次
序章 遺言
1章 敗北
2章 嚥下
3章 再生
4章 運命
5章 永訣
6章 決戦
終章 勝利
著者等紹介
水野光博[ミズノミツヒロ]
1976年8月3日生まれ。静岡県出身。1999年、筑波大学卒業後2年間渡米。帰国後、ライター活動を始める。『週刊プレイボーイ』(集英社)、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)などで執筆。『週刊少年サンデー』(小学館)の「ちいさいひと青葉児童相談所物語」でシナリオを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
4
2000年代の日本ボクシング界は長谷川穂積が引っ張っていた。長谷川がバンタム級で神技ともいえる試合をしていたからこそ、亀田問題で醜態をさらした日本ボクシング界は面目を保っていたのである。本書では、敗北後、フェザー級に転じ、勝利するまでの軌跡が描かれる。しかし、ついに長谷川は転級後、バンタム級時代の神業ともいえるテクニックを見せることはできなかった。たった一発のパンチで競技者としての全てが終わってしまう。これこそがボクシングの最も残酷な点である。2014/04/29
太陽の塔
4
★★★★★ いろんなモノを背負ってリングにあがり、そのプレッシャーに打ち勝ちベルトを巻き続ける。よくボクサーは孤独と言うが、彼は決して孤独じゃない。これほどまでに強い絆で結ばれた人達に囲まれている。お母さんに対する感謝の言葉などは、涙なしでは読めないくらいストレートに胸に響きます。謙虚でいて努力家、感謝が出来て、人に優しく情に熱い。本当に強い人とはこういう人の事を言うのだと思う。普段ボクシングを見ない人でも、読んで彼の人柄を知れば必ず応援したくなる様な素晴らしい1冊。2011/01/06
kera1019
3
周りに気を使い、さり気ない優しさを見せる長谷川選手の人の良さがホンマに伝わってきます。「世界一の人は世界一の練習をしてる。」誰よりも一番練習をして、虚勢を張る事なく真摯に自分と向き合う姿に長谷川選手の強さがある気がします。先日、3年振りの世界戦も発表されました。長谷川選手の試合が楽しみです。2014/02/24
34
2
この本を読んで、益々長谷川選手を応援したくなりました。 王座から転落、母の死。なんて大きな試練を彼に与えたのだろう。 どのように気持ちを切り替えて乗り越えてきたのか。 何は悩んだ時に道しるべになるかもしれないと思いました。 その練習量、ボクシングに対する真面目な態度は尊敬します。 だから、彼の周りには彼を支える人が多いんでしょう。人との繋がりを深く感じます。 2011/08/30
柏原 輝彦
1
世界チャンピオンの長谷川穂積でも、昔は3勝2敗の時期があったことが、新鮮だった。 あと、ボクサーは、ボクシングを通して自分を深く掘り下げてるんだと思った。これは研究も同じ。 自分も、もっと真剣に生きたいと思った。人との出会いを大切にして成長していきたい。 2014/01/01
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