内容説明
高級官僚から大分トリニータの社長に就任、15年でチームを日本一に導き、翌年財政破綻に追いやった溝畑宏。大分トリニータと元社長・溝畑宏に関する謎を解明し、様々な問題を暴くノンフィクション
目次
1章 踊る官僚
2章 スポンサーたち
3章 暗黒の1997
4章 J1昇格
5章 ナビスコカップ優勝、そして社長失格
著者等紹介
木村元彦[キムラユキヒコ]
1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。ノンフィクション・ライター、ビデオジャーナリスト。スポーツ人物論、アジアや東欧などの民族問題などの取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
14
良くも悪くもよくJ1で戦えるチームを作り上げたものだ。スポンサー獲得は常に綱渡り状態。安定した収入が保証されないスポーツビジネスの難しさを感じる。溝畑氏の個性が強すぎるが故に敵も多く作ったが、それでも協力者は現れるところに氏の能力の高さを感じる。一緒に仕事をしたいと思わないが、スポンサー企業を全力で守り抜こうという姿勢はすごいと思った。2013/06/25
Kentaro
6
(2009年1月溝畑宏の別府での講演より)15年前、トリニータを作ろうと話していて、いろんな人の大反対で、なかなか船出ができないでいた。グラウンドがない、ホームスタジアムもない、チームも何もないと。それでも、とにかくやろうと。私、94年のときに、トリニータを将来、「10年以内に絶対にJ1に上げて観客動員数3万にしたる」と宣言しました。何事も私は、実行するときには何のためにやるのかという、理念をはっきりさせ、目標設定をする。次に大事なのは、いつまでにやるのかというのをはっきりさせ、できなかったら責任をとる。2018/11/04
さんつきくん
6
サッカー関連本が読みたかっただけと言う安易な思いで読んだのだが、思わぬ衝撃作に出会えた。「真実は小説より奇なり」を地で行く、強いインパクトを受けた作品でした。大分トリニータと言うサッカークラブは県民に求められて出来たのではなかった。霞が関のキャリア官僚・溝畑宏氏と平松元県知事の見た夢から始まった。その夢はあまりにも大き過ぎて、地元経済界はついて行けなかった。溝畑は希にみる経営者だった。官僚を辞めてまでトリニータを守ろうとした。大きな夢を見るための先行投資を回収し切れず、叩かれた。2015/01/12
momo
6
溝畑氏の強烈なキャラクターに押され、一日で読んでしまいました。もともと市民の要望でなく日韓W杯のために作られたチーム、スタジアムであるところが、一番の問題だったのだと思う。スポーツマネジメントって綱渡りなんですね。打たれ強い溝畑氏の今後がとても気になります。2013/10/11
山田太郎
6
ハゲで、チンポとケツ出すくらいでないとだめだと思った。1200円は安いと思う、おすすめです。2010/06/24
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