内容説明
中東危機を握る男・カダフィの真実を世界初公開。
目次
第1章 革命決行
第2章 英雄はだれだ
第3章 牧童アムーラ
革命に憑かれて
第5章 革命青年将校団
第6章 リビアはリビア人のもの
第7章 味方の中の敵
第8章 「緑の書」
第9章 超大国アメリカに単身挑む男
第10章 創造する砂漠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
1
最期は兵士にタコ殴りされて銃殺という末路になった、リビアの指導者の評伝。分厚い割には文字が大きくサクサク読める内容だった。前書きには「(何かと先入観で語られるこの人物を)ありのままに、客観的に書いた」とあるが、内容としては推しへの熱いパトスあふれる文体、といったところ。只、もっと飛ばしているかとも思ったら、意外とおとなしいという印象も。著者ご本人がカダフィ氏に心酔しているのか、リビア各方面に取材協力してもらった忖度なのか、その両方か。日本では類著の少ないリビア現代史をカダフィ氏の半生と共に綴る内容は貴重。2024/03/12
チダ(uy1)
0
当時、アラブの暴れん坊というニックネームが先行していた。が、実は違っていた。と著者の平田氏。カダフィ氏の緑の書。緑は天国 成長 春の象徴。緑の世界を創造できたら、戦争等存在しなくなる。緑は人類の環境を洗い清める。世界を緑にしよう!親愛なる日本の人民へ;米国による原爆の犠牲者である日本人に、同じ米国によるリビア人大虐殺の実態を見てほしい。日本人を尊敬しているし大好きだ。素晴らしい才能を持っている。が、残念ながら、原爆投下の罪悪を追求するどころか、自己防衛をその敵に委ねてしまった。と。シオニストの件も。 2014/08/22
莉野
0
今、ニュースで騒がれているリビアのデモ。国の中枢にいるカダフィ大佐がどんな人で、どんな経緯で政治に携わったのか知りたくて読んでみた。なんせカダフィの字はメディアに出てくるのにこの人の政策とかがちっとも伝わってこないから…。この本を読んだだけで明確にカダフィがわかるかと言えないが、中学生時のデモ、高校時の諸事、20代での革命、英米軍の駐屯、イタリア人所有の農地、石油問題などの流れはわかった。2011/02/28
茅野
0
資料に。前書きには「なるべく客観的に」とはあるが、随分とカダフィに心酔した様子が見受けられ、客観的とは言い難い。とはいえ、写真も多く読み易いことは事実である。2019/06/15