冬と瓦礫

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冬と瓦礫

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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087754698
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1995年1月17日未明、阪神・淡路大震災が発生した。
神戸市内の高校から都内の大学に進学し、東京で働いていた青年は、早朝の電話に愕然とする。
かけてきたのは高校時代の友人で、故郷が巨大地震に見舞われたという。
慌ててテレビをつけると、画面には信じられない光景が映し出されていた。
被災地となった地元には、高齢の祖父母を含む家族や友人が住んでいる。
彼は、故郷・神戸に向かうことを決意した。
鉄道は途中までしか通じておらず、最後は水や食料を背負って十数キロを歩くことになる。
山本周五郎賞を受賞した作家が自らの体験をもとに、震災から30年を経て発表する初の現代小説。

【著者略歴】
砂原浩太朗(すなはら・こうたろう)
1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第2回「決戦!小説大賞」を受賞。21年『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。22年『黛家の兄弟』で第35回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『いのちがけ 加賀百万石の礎』『藩邸差配役日日控』『夜露がたり』『浅草寺子屋よろず暦』など。

内容説明

ここにいたい。30年前の冬、阪神・淡路大震災が発生。上京して働く青年は、早朝の知らせに愕然とする。家族や友人が住む神戸で、自分にできることはあるのか。山本周五郎賞作家が自らの体験をもとに描く、初の現代長篇。

著者等紹介

砂原浩太朗[スナハラコウタロウ]
1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第二回決戦!小説大賞を受賞。2021年『高瀬庄左衛門御留書』で第九回野村胡堂文学賞、第一五回舟橋聖一文学賞、第一一回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。2022年『黛家の兄弟』で第三五回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

162
著者初の現代物だが、時代小説でブレイクする十数年前の作品なので若書きは否めない。明らかに掘り下げが足りなかったり、逆にここまで書かなくてもと感じる部分が目立つ。登場人物の性格描写もわざとらしく、私小説としても評価は難しい。しかし、戦争や天災の被害者は言いたいことが山ほどあろうが、言語化できる人はほとんどいない。そうした部分も含めて阪神淡路大震災の被災者の思いや、崩壊した故郷の有様を自ら書き残しておきたいとの熱量が筆を執らせている。30年前の衝撃も風化しつつある今、あの日の痛みを甦らせる力は間違いなくある。2025/01/03

いつでも母さん

153
阪神・淡路大震災が発生した時、俺・川村圭介は東京で暮らしていた。被災地には母が、祖父母が、友がいる―砂原さんが震災から15年後、デビュー以前に執筆したのを今改めて刊行した作品。あれからもう30年だ。大きな災害があると、どうしたって当事者間にさえ『温度差』はある。被害の差とは言いたくないし比べられる訳も無い。良いとか悪いとかでも無い。悲しみや苦しみはそれぞれの内に刻まれ蓄積される。「この街でやっていくしかない奴らが大勢おるんや」「それでもおれたちは、ここにいたいんや」友人・進藤の言葉が刺さり苦しい読後感。2024/12/26

おしゃべりメガネ

116
1995年に起きた『阪神・淡路大震災』を作者さん自らの体験をベースに綴る作品で、奇しくもちょうど震災のあった日の30年経った今読了しました。ほぼノンフィクションのため、とにかく淡々と展開していきますが、なんとも言えない緊張感に終始包まれています。東京で働く主人公「圭介」は自分の故郷が被災したコトを知り、果たして自分に何ができるのかを問い、故郷へ向かいます。幸いなコトにそれほどシリアスな描写があまりないため、読みやすく、ストレスもあまり感じませんが、改めて震災時のリアルさがしっかりと伝わり言葉を失います。2025/01/17

Sato19601027

110
平成7年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。連休明けの火曜日、会社に着きテレビに釘付けになった。倒れた高速道路、大規模火災、倒壊した建物に向かう救助隊。東京にいて、見つめることしか出来なかった阪神・淡路大震災からもう30年だ。神戸出身の作者が、デビュー前に震災直後の様子と当時の体験をもとに書き留めた作品に加筆訂正を加えて刊行した小説。東京に住んでいた圭介は、居ても立っても居られない気持ちで神戸の実家に向かう。大きなバックパックを肩に担ぎ、瓦礫の中を歩いて。2025/01/15

ma-bo

107
時代、歴史小説を読まない私にとっては砂原さんは縁遠い存在で今作が初読み。作者自らの体験を元にした内容で、砂原さんにとっても初の現代小説との事。神戸市内の高校から都内の大学に進学し、東京で働いていた圭介は、阪神大震災が発生したとの電話に愕然とする。彼は故郷神戸に向かう事を決意する。震災直後の混乱や現実、主人公の困惑、当惑があえて淡々とした筆致で描かれる。砂原さんは「自分は当事者なのか」という問いを抱え続けていたという。「自分が神戸にいて被災していたら、たぶんこれは書いていない。↓ 2025/04/12

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