出版社内容情報
1945年8月14日、女子アナウンサーだけ集められた部屋で上司にこう告げられた。「明日、日本は負けます。反乱軍がきて『この原稿を読め』などと言われても、抵抗する必要はありません。まず自分の身を最優先に考えなさい」。激動の時代を生きた一人の女性が語る日本の昭和史、平成史。
戦前から戦争を経て、戦後、そして高度経済成長期、平成。家庭と職場を両立させながら、アナウンサーとして、ディレクターとして、女性として、世の中に絶えず問題提起を続けた彼女にしか語れない言葉がある。様々な著名人との出会いやエピソードを交えつつ、ラジオを通して、いま改めて近代日本が歩んできた道を振り返る。
戦争経験者が少なくなる中、時代の証言として後世に残したい珠玉のエッセイ。
【著者略歴】
武井照子(たけい・てるこ)
1925年埼玉生まれ。1945年、NHKラジオアナウンサーとして終戦を迎える。戦後はGHQ統治下で「婦人の時間」のアナウンスを担当。番組を通して村岡花子や壺井栄、林芙美子とも出会う。アナウンサーを退いてからはディレクターとして谷川俊太郎やまど・みちお、灰谷健次郎らと共に数多くの子供番組の制作に携わる。現在、朗読サークルで読み聞かせをする日々。
内容説明
玉音放送、GHQ指導下の「婦人の時間」、長寿番組「お話でてこい」、名作「ひょっこりひょうたん島」etc…九十四歳、元NHKラジオアナウンサーが綴る、時代の記録と出会いに満ちたメモワール。
目次
1 自由でのびやかな子供の頃
2 戦争の足音がする少女期
3 太平洋戦争勃発、繰り上げ卒業となる
4 終戦直後の混乱期
5 ディレクターに転身
6 素晴らしい人との出会い
7 忘れえぬ人
8 フリーになってからの私
著者等紹介
武井照子[タケイテルコ]
1925年埼玉県生まれ。NHKラジオアナウンサーとして終戦を迎える。戦後はGHQの統治下で「婦人の時間」を担当。村岡花子や林芙美子ら数多くの著名人と出会う。ディレクターに転身後、まど・みちおや谷川俊太郎らと幼児番組の制作に携わる。現在、地元の朗読グループで読み聞かせを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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