サラは銀の涙を探しに

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087754216
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

誰が将棋を殺すのか─。「人間VSコンピュータ」の熾烈な対戦。「向こう側の景色」を見るため、限界を超えて勝負に身を捧げる棋士たちの姿を描く長編小説。小説すばる新人賞作家によるシリーズ第2弾。

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内容説明

18歳の女流棋士・北森七海は、長年のライバル・護池サラとの女流タイトル戦に挑む。しかし対局当日にサラは欠場し、そのまま失踪。彼女の行方を追う七海は、ある日、ネット上でサラにそっくりの将棋を指すプレイヤー「SARA」を見つける―。前作『サラの柔らかな香車』から2年、コンピュータ将棋と人間との対局を織り交ぜつつ、人類の限界を超えて勝負に身を投じる棋士の姿を描く、エンターテインメント長編。

著者等紹介

橋本長道[ハシモトチョウドウ]
1984年兵庫県生まれ。1999年に中学生将棋王将戦で優勝。その後、プロ棋士を養成する新進棋士奨励会に入会するも、2003年に退会。2008年神戸大学経済学部卒業。2011年「サラの柔らかな香車」で第二十四回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2012年同作で、第二十四回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hiro

93
前作を読んだ後、橋本さんはどんな2作目を書くのだろうかと楽しみにしていたが、やはり2作目も棋士を主人公にした前作の続編だった。前作の細かいところは忘れていたが、この本を読み出すと直ぐに、前作よりも格段に面白い作品となっていると思った。いきなりプロローグでサラが失踪してしまい、第一章は、いつサラが戻ってくるのかと思いながら読んだ。しかし、後半は‘人間VSコンピュータ’の話になり、引き付けられて一気に読んだ。前作の単行本は非常にインパクトのある表紙だったが、それに比べて今回の表紙は残念だった。2014/10/20

takaC

79
これはこれでつまらなくはなかったけど「シリーズ第2弾」と呼ぶのはどうかと思うよ。それにこんな誤解を生むタイトル付けは寧ろ卑怯なのではないか。2016/04/25

扉のこちら側

78
2016年205冊め。1作め『サラの柔らかな香車』がとても面白かったのと、VS コンピュータと聞いていたので期待して読んだ。期待外れとは言わないし、七海や鍵谷のエピソードの一つひとつは面白い。けれど、「サラの」物語を期待して読んでしまったので肩透かしだとは言わせてもらおう。向こう側の世界に行ってしまったサラに、再会できる日に期待。2016/03/23

ひめありす@灯れ松明の火

76
銀は攻守の要。取られて上等取って上等。王様を守る為に一番の犠牲を払わなきゃ。だけど、王様は一体誰ですか?神様、一体才能って何ですか?私達が懸命に守っている「サラ」という王様は今何処に居るのですか。私達が守っているのは「将棋ではコンピューターは人間に叶わない」という矜持でしょうか。私達は「将棋を殺す」為に攻めていくのですか。私達が攻めていった先に、将棋の未来はありますか。私達は何の為に、何を支払っているのですか。前作から続く『これじゃない』感じがずっと漂い続けている。次の一手こんな結末を望んだ訳じゃないのに2015/02/15

BlueBerry

76
将棋における人間VSコンピュータというのが大きなテーマになっています。この問題にもキッチリとケリを付けてくれたので、その点ではスッキリ読み終わる事が出来ました。割と引き込まれて読むことが出来た事と読み応えがあったので印象も良かったです。好きな作家さんの一人になりました。このシリーズはこれで終わりだと思うので次はどんな作品になるのか楽しみです。前作同様、これも将棋とかが好きな方にはお勧め出来ますね。序盤○中盤○ラスト◎総合◎2014/10/22

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