ストレイト・ストーリー

ストレイト・ストーリー

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  • サイズ A5判/ページ数 82,1/高さ 21cm
  • 商品コード 9784087752663
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nakanaka

84
デヴィッド・リンチの映画「ストレイト・ストーリー」が大好きなので読んでみました。こちらも映画同様に面白かったです。私自身年子の兄がいるので共感できるのかもしれません。話自体は平坦な流れではありますが年老いて身体がボロボロになったアルヴィンの人生を達観したようなセリフや彼のこれまでの人生に惹き込まれてしまいます。そしてなにより人生も終盤に入った老人ではありますが兄に会うために旅をするというストーリーがたまりません。読了後は表紙の夜空を見上げる兄弟に感動してしまいます。会えた後の話が無いのも味わい深いです。2016/07/03

SOHSA

32
《購入本》奇しくもX'masのこの時期に近所の古本屋でこの本に出会った。人生をも俯瞰したロードストーリーか。文章から受ける印象はは村上龍らしくもあり、また意外でもある。全ての出来事は、それがとるに足らぬものであっても、それが起きたことが奇蹟なのだろう。人生はそうした小さな奇蹟の積み重ねなのだ。主人公の旅は読み手に日々の奇蹟を気付かせてくれる。2014/12/24

色々甚平

18
大好きな映画の小説版なので読んだ。73歳のアルヴィンが喧嘩して10年音信不通だった兄が倒れたと聞き、時速8キロのトラクターに乗って317マイルを走る。小説版を読む前に映画を何回も見てから読んでほしい。見る度に登場人物たちの行動の理由が見えてくる発見がこの作品の見どころだと思う。年を取って辛いのは若い頃の自分を忘れられないとアルヴィンが言うが、戦争の時だけでなく、健康だった頃も兄と一緒に走り回っていた頃も多くの家族がいた頃もすべてが当てはまっているんだろう。書ききれないが多くの人に知ってほしい作品。2015/08/09

阿呆った(旧・ことうら)

15
—非常に大勢の人々が…何らかの精神的な傷を負い、恐怖や不安にや不満に耐えて、何とか社会的ルールを守りながら、現在を生きている。—語り手は120年前のインディアンの魂。ある老人が、長年会っていない遠方の兄に会いうため、時速8キロの芝刈り機で旅に出るストーリー。村上さんは、物語のラストで強いエールを私達に送ってくれる。(以下引用)『大切なのは、わたしたちが、その複雑に絡み合った相互依存システムの一つの断片だということだ。…たとえ寝たきりになった老人でも、言葉を話せない乳児でも、人々は相互に影響し合っている』2015/07/18

もくたつ(目標達成)

13
村上龍の作品は、事実を一つ一つ拾って積み上げていくような語り口だと思う。日頃見逃している事実を描かれたときに、はっとしてしまう。何となく透明で、奥行きのある文章。今回も美しい作品でした。2016/03/04

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