内容説明
文化十四年(1817)の正月、葛飾北斎は洋琴(ピアノ)を作りたいという芝居の道具師・あざみに出会うが、北斎が収集した図譜、画帖の中にあったその資料が、何者かに盗まれてしまう。北斎とあざみは危機を救ってくれた千葉周作を仲間に加え、盗まれた資料を追ううち、かつての老中・田沼意次が前将軍・家治とその世子を暗殺し、その事件に絡んで、東洲斎写楽が抹殺されたらしいことを知る。事件の背後に松平定信や水野忠邦の思惑も交錯し、幕府内部の暗闘へと繋がる、壮大なスケールの痛快時代ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
18
文化十四年(1817)の正月、葛飾北斎は洋琴(ピアノ)を作りたいという芝居の道具師・あざみに出会うが、北斎が収集した図譜、画帖の中にあったその資料が、何者かに盗まれてしまう。北斎とあざみは危機を救ってくれた千葉周作を仲間に加え、盗まれた資料を追ううち、かつての老中・田沼意次が前将軍・家治とその世子を暗殺し、その事件に絡んで、東洲斎写楽が抹殺されたらしいことを知る。事件の背後に松平定信や水野忠邦の思惑も交錯し、幕府内部の暗闘へと繋がる、壮大なスケールの痛快時代ミステリー。 1998/05/06
朱音
2
久しぶりの再読だが、う~ん、こんなのだったかなぁ?という印象。今の自分にはちょっとくどいしクセがある。ストーリーは非常に面白いんだけど。あと女性の「~なのサ」みたいな語尾だけカタカナ表記、味があるんだけどなんだか気になって…本にも読む時期があるってことだろうか?好きなんだけど。2010/05/30
zatugei
1
北斎が写楽の謎を解く。写楽という人物が、時代と文化の転換点にいたことを、改めて考えさせてくれた。文化論として非常におもしろい。2019/12/15
シュラフ
1
江戸時代 寛政の改革から天保の改革のあいだ頃。将軍暗殺計画を北斎らが阻止する。北斎の特徴もよく出ていたし、時代背景もよく書かれており、それなりに面白かったのだが、東洲斎写楽の招待、田沼派と反田沼派の暗闘、松平定信の暗躍、など色々と盛り込みすぎで、正直 読みづらかった。ただ江戸の街の雰囲気がよく楽しめました。 2013/01/14
kanamori
0
☆☆☆2011/10/20