内容説明
「オスでも、メスでもないあなたがすきよ、カオル」まだとても仲が良かった頃、亮子はいつもそういってカオルを抱きしめた。カオルには、子宮がない。ペニスは元々ない。二つの性を欲ばるアンドロギュノスはゴージャスだが、カオルはその逆、持たざる民だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しそゆかりうめこ
2
痛々しい告白、どうにもならない起きられない眠たいでも行かなきゃわかってる、そして「ダメ!ゼッタイ!」なことになり自分が薄汚くなっていて何日も経っていたことに気づく、とか生々しくおそろしい。寝ても起きても変わらない。ここまで自分を痛めつけないとカオルは気づけなかったの?と思ったけど、でもあなただって、とかえってくる、そんな思いをしたのに気づいてないの?と反対に聞かれるよう。もっと心に耳を傾けて、自分にとってほんとうに心地よい場所はどこか。読んでいる間中けだるかった。影響を受けやすい人は注意してください2020/07/03
ni-ni-
0
せっかく見つけた仕事も続けることが出来ず、恋人の亮子とも別れることに。15で子宮を摘出したカオルが主人公。タイトル通り、カオルのけだるさが伝わってくる。2006/10/01
Maki Uechi
0
★★★☆☆2018/06/03